安倍首相の7月の外遊を伝える6月29日の毎日新聞の中に前代未聞の記事を見つけた。
なんと日本政府がトランプ大統領との首脳会談に及び腰だというのだ。
その要旨はこうだ。
安倍首相は7月の外遊先の一つとして7月11日にブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する。
そこでトランプ大統領との首脳会談を検討している。
国際会議の際に会談するのは両首脳間の約束になっているからだ。
ところが今回の日米首脳会談は日本政府は及び腰だという。
なぜならイラン制裁や貿易問題で難題を押しつけられることをおそれるからだ。
この記事には笑ってしまった。
これが、100%米国と共にあると世界に公言してきた安倍外交の本当の姿なのである。
しかし、日本政府が及び腰になるのはよくわかる。
トランプ大統領の言動はますます過激になっているからだ。
トランプ大統領の要求を飲めばその悪影響は大きく、要求をはねつければトランプ・安倍関係にひびが入る。
だから外務省関係者は「トランプ氏にとっては久しぶりの欧州訪問になるため時間的制約がある」と語って、会談が行われない事を密かに願っているのだ。
しかし、見ているがいい。
トランプ・安倍会談は必ず行われる。
なぜなら安倍首相がトランプとの首脳会談をしたがるに違いないからだ。
どんな理不尽な事を言われる首脳会談であっても、トランプ大統領との首脳会談が出来ずにトランプ大統領から相手にしてもらえなかったと思われるよりましだからだ。
日本国民の犠牲よりも自分の見てくれ優先の安倍首相が考えそうなことだ。
果たして今度のベルギー外遊の際に日米首脳会談は行われるのか?
そう思っていたら、その毎日新聞の記事はこう締めくくっている。
「短時間の会談や立ち話での協議を模索する案も浮上している」と。
なるほど、この手があった。
都合の悪い時にいつも使う日本お得意の立ち話外交である。
これで決まりである(了)
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