きょう5月28日、国会で集中審議が行われる。
この審議の結末は見なくても100%わかる。
野党は安倍疑惑追及に大声を上げる。
なにしろ疑惑満載だからだ。
あらゆる矛盾が明らかになった。
おまけに加計学園が、認めてもらうためにウソをつきました、という冗談のようなコメント出すに至っては、オウンゴールも甚だしい。
ところが、それでも安倍首相は白を切るしかない。
会ってません、知りません、私も妻も関与していませんと繰り返すしかない。
少しでも非を認めれば一瞬にして終わるからだ。
かくして時間切れできょう一日の審議は終わる。
政治不要論はまずます講じる。
各社が発表する世論調査を見ても国民の政治不信は明らかだ。
内閣支持率も与野党の支持率も微動だにしない。
内閣支持率と不支持率は逆転したままだ。
安倍首相は信用できないという世論は7割を超えたままだ。
しかし自民党支持は変わらず、野党の支持率はばらばらなままで、一向に高まらない。
これを要するに国民は政治にうんざりしているということだ。
しかし、暮らしの不安を解消するため何とかしてほしいという思いは強い。
どうすればいいのだろう。
日本の政治はどこに向かうのだろう。
残念ながら、このままいけば何も変わらない。
なぜか。
既存の政党、政治家たちに、ただのひとつも、ただのひとりも、現状を解決する意思と能力を持つものが存在しないからだ。
自分たちの生き残りを優先するしかないからだ。
どうすればいいのか。
私は解散・総選挙しかないと思っている。
それは安倍首相が自らの思惑で行う解散・総選挙ではない。
それは野党が覚悟を決めて安倍首相に内閣不信任案をぶつけて行われるハプニング解散ではない。
世論の政治不信が強要する、追い込まれ解散だ。
つまり解散して出直さないと政治が一歩も進まない、そう皆が思うようになって行われる本当の意味でも出直し解散だ。
その結果何が起きるか。
自民党は負ける。
しかも大きく負ける。
しかし与野党が逆転する事はあり得ない。
つまり、政権交代は起きないが、もはや自公だけではこの国を動かす事が出来ない結果になる。
その時こそ、私が繰り返して言ってきた、与野党による緊急避難的な挙国一致政権、挙国一致内閣が必要になる時だ。
つまり与野党が、政権を巡る政局に明け暮れることなく、皆で何が日本国民にとって最善の政策であるかを考えるしかないということだ。
実際のところ、いまの日本が直面している諸問題は、誰が政権をとっても、誰が首相になっても、ウソをついてごまかすしかないほど、解決出来ないものばかりだ。
もはや与野党が議論している場合ではないのだ。
首相も政治家も、やりたいものがいたらやればいい。
やらしてやる。
しかし、やらしてやる以上は立派にそれを成し遂げなければ許さない。
ましてや、今のような恵まれた給与や特権をただ取りはさせない。
それでもよかったら、誰でもやりたいものがやればいいのだ。
こう国民が要求して、いまの政治家たちに解散・総選挙を求めるのだ。
すべての政党、政治家たちが国民の審判を受ける事になる。
そしてすべての政党、政治家たちは、審判が下った後で、国民の本当の審判を受ける事になる。
そういう政治にならなくては日本の政治は良くならない。
安倍暴政の災いを転じて福となす事が出来るとすれば、それは既存の政党、政治家を否定して、あたらしい国民の為の政治システムをつくることだ。
その第一歩が緊急避難としての挙国一致政権、挙国一致内閣である。
きょうの集中審議を見ると、それくらいの発想の転換が必要だと皆が思うだろう。
少しでも政治を考える者であればの話ではあるが(了)
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