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日ロ首脳会談は「蚊帳の外」同士の会談だと書いた日経新聞

 日経新聞は官邸から締め出されるのではないか。

 そう思うほど物凄い表現だ。

 きょう5月27日の日経新聞が、日ロ首脳会談を報じる記事の中で、プーチン政権に近い筋の話を引用し、次のように書いているのを見つけた。

 つまり、米中主導で展開する北朝鮮問題は、ロシアからみれば、日ロはともに蚊帳の外に置かれているというのだ。

 ただでさえ蚊帳の外に置かれている事を気にする安倍首相だ。

 おまけに今度の日ロ首脳会談は成果のない首脳会談だ。

 その日ロ首脳会談を「蚊帳の外同士の会談」だと日経新聞が書いたのだ。

 いくらプーチン政権に近い筋の話を引用したといっても、それを書いたらおしまいだというほど、安倍首相を怒らせる記事だ。

 しかし、この日経の記事を詳しく読むと、安倍首相はもっと激しく怒るだろう。

 なにしろ安倍首相のもっとも痛いところをついているからだ。

 つまりロシアは、日本とロシアが蚊帳の外に置かれているのは、ロシアにとって好機であると考えているというのだ。

 米中主導は何も北朝鮮問題に限らない。

 米中主導は日ロ共通の懸念だ。

 自国優先のトランプの米国では日本はいつ米国から見捨てられるかわからない。

 世界に永久に存続する日米同盟などあり得ない。

 そう言って、日米分断を狙う絶好のチャンスだとプーチン自身が考えているというのだ。

 同じ蚊帳の外でもプーチン大統領と安倍首相では状況がまったく違うからこんな事が言えるのだ。

 プーチン大統領は習近平主席と良好な関係にある。

 プーチン大統領はロシア疑惑問題でトランプ大統領の急所を握っている。

 蚊帳の外に置かれても一向にかまわないのだ。

 それどころか、本当に蚊帳の外に置かれている安倍首相の弱みをついて、プーチンのロシアは日米分断を図ろうとしていると日経新聞は書いているのだ。

 その日経新聞は、この記事を次のように締めくくっている。

 「米国の影響力を弱体化させることに狙いを定めるロシアとどう(安倍首相は)向き合うか。日本の安保の根幹が問われている」と。

 安倍首相の弱点を見事に浮き彫りにした日開新聞の記事である。

 しかし本当のことを教えてくれる有意義な記事だ。

 安倍首相が怒るとしたら、それは八つ当たりである(了)

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