ここまで国民の信頼を失っているというのに、どうやら安倍首相は開き直って6月末の国会閉会まで外交に逃げ込みそうだ。
それもこれも、野党の追及が弱すぎるからだ。
野党は、せめてこれぐらいの啖呵を、国民が見ている予算委員会で、安倍首相に向かって切ったらどうか。
安倍首相は怒り心頭で狼狽するに違いない。
あるいは自信喪失して仮病に逃げ込むかもしれない。
きょう5月19日の朝日新聞「政治季評」で、早稲田大学政治学教授の豊永郁子(とよながいくこ)さんが書いていた。
安倍首相は辞める必要がある。一連の問題における「関与」がなくともだと。
忖度されるリーダーはそれだけで辞任に値するからだと。
すなわち、あるリーダーの周辺に忖度が起こるとき、彼はもはや国家と社会、個人にとって危険な存在なのであると、豊永さんは言い切っている。
安倍首相の意向を忖度することが安倍政権の統治の下でのルールとなってしまった以上、忖度は止まず、不祥事も続くだろう。
だから安倍首相が辞めるしか問題は解決しない。
そう豊永さんは言っているのだ。
その通りではないか。
もはやそれ以上の言葉は不要だ。
安倍首相の存在自体が国と社会と個人にとって悪なのである。
野党は残された国会審議の中で、そう啖呵を切って内閣不信任案を提出し、安倍首相が解散・総選挙を言い出す前に、野党の方から安倍首相を解散・総選挙に追い込むのだ。
世論を信じ、世論に安倍首相をボイコットさせるのだ。
野党のその気迫があれば、国民もまた、豊永郁子教授の言う通り、まともな判断を下すだろう。
安倍首相の存在そのものが悪だと。
さっさと目の前から消えてもらいたいと声を上げるに違いない(了)
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