日本外交の質の悪さを象徴する恒例のサミット外交がある。
それが、アフリカ首脳を集めたサミットと太平洋島しょ国・地域の首脳を集めたサミットだ。
日本の首相が親分面して大勢の首脳をまとめて日本に集め、援助と言う札束にまかせて、言いたい放題、やりたい放題するパフォーマンス外交の事だ。
米中露といった覇権大国には従属する一方で、弱小国には横柄この上なく振る舞う。
それが税金の無駄遣いだけならまだ害は少ない。
しかし、日本を危険にさらす外交となれば黙って見逃すわけにはいかない。
きのう5月19日に閉幕した太平洋・島サミットがまさしくそれだ。
北朝鮮の「瀬取り」、いわゆる制裁破りの船荷積み替え、の取締強化で連携することにしたという。
南北首脳会談と米朝首脳会談で北朝鮮問題が解決されようとしている時に、なぜわざわざ、ひとり日本だけが、北朝鮮に敵対するような外交をするのか。
しかも、北朝鮮に対して、関心も影響力もない太平洋・島しょ国・地域の首脳を前にして、そんなことを日本が命じるのか。
それだけではない。
いまや米国と軍事覇権を競っている中国に向かって、その海洋進出をけん制する目的があるという。
米国も韓国もロシアも欧州も、いや、世界が朝鮮半島の平和と北朝鮮の非核化を歓迎している中で、その主役である北朝鮮と中国を敵に回すような外交を、ひとり蚊帳の外の日本の首相が、率先して行なってどうする。
安倍外交のピンボケここに極まれりである(了)
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