南北首脳会談が行われたきのう4月27日、習近平主席は武漢でモディ印度首相を出迎えていた。
そのことをきょうの読売新聞が小さく報じていた。
習近平主席が北京以外の地で外国指導者を出迎えるのは異例の厚遇であるという。
中国外務省によると、首脳会談で習近平主席は「両国関係の新たな一ページを開きたい」と述べ、これに対しモディ首相は「歴史的意義を持つ会談だ」と応じたという。
ついこの間まで関係が冷え込んでいたとされる中国・インド関係の劇的雪解けである。
そしてこの中国とインドの関係改善は、安倍首相がインドや豪州を巻き込んで行って来た中国包囲網外交のあっけない破綻である。
対北朝鮮圧力一辺倒の外交がいま目の前で崩れ去ろうとしている。
その一方で対中国包囲網外交も中国の外交力で破られようとしているのだ。
その安倍首相は、5月には李克強中国首相の訪日を機会に日中首脳会談を開いて日中関係改善を図ろうとしている。
どっちなんだ。
中国を敵視するのか、中国との関係改善を望むのか。
これまでの対中包囲網は一体何だったのか。
もはや安倍外交は支離滅裂だ。
黒を白と言い張るのは森・加計疑惑だけではない。
梯子を外されっぱなしの外交ですら、外交に強い安倍と強弁して支持率向上の道具にしようとする。
騙される国民はおめでたい。
少なくとも私は騙されない(了)
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