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いくら連休外遊といっても今度の安倍中東訪問はひどい

 連休は政治家たちの物見遊山外遊と相場が決まっている。

 しかし今度の安倍首相の中東訪問はあまりにもひどい。

 今朝5時のNHKニュースが流した。

 安倍首相はきょうから5月3日まで中東を訪問すると。

 その訪問先はアラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダン、パレスチナ、イスラエルだという。

 支離滅裂な訪問先だ。

 UAEやヨルダンならまだわかる。

 日本の首相が今訪問する緊急必要性のない友好国だ。

 息抜きにはもってこいだ。

 野党の追及からしばし逃げますと言っているようなものだ。

 ところがイスラエルとパレスチナが入っている。

 その訪問目的をNHKはこう報じていた。

 トランプ大統領がイスラエルの首都をエルサレムに移転すると宣言した後に、主要国の首脳で初めて安倍首相がイスラエルを訪れることになると。

 これではアラブに喧嘩を売るためにイスラエルを訪問すると言っているようなものだ。

 イスラエルとパレスチナの和平のために日本が橋渡しを行うと。

 ここまでくればもう冗談だ。

 いまガザで何が行われているというのか。

 3月末から5週連続で、パレスチナの若者の抵抗とそれを弾圧するイスラエルとの暴力の連鎖が続き、死傷者が絶えない状況下にある。

 そんな時に、安倍首相に何が出来るというのか。

 今度の安倍首相の中東訪問は、これまでの安倍首相の地球儀俯瞰外交の中でも、最も無意味なものだ。

 無意味だけならまだ税金の無駄遣いで済むが、今度のイスラエル・パレスチナ訪問は、これまで築き上げた日本の中東外交を貶める有害な訪問である。

 そんな外遊を早朝のトップニュースに持ってきたNHKはメディア失格である(了)

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