北朝鮮が核・ミサイル実験を繰り返した時、日本の与野党はこぞって北朝鮮を非難し、保守、リベラルを問わずすべてのメディアは北朝鮮を敵視し、そして当然ながらそれに影響される世論は右にならえをした。
それを私は一億総安倍首相化している日本であると嘆いた。
そして北朝鮮が、きのう、誰もが驚いた非核化宣言をした。
ところが一夜明けてきょうの報道を見ると、誰一人としてそれを素直に歓迎しない。
恥をかかされた安倍政権の連中や安倍政権に追従してきた者たちが歓迎しないのはわかる。
しかし日頃安倍政権を批判して来た者たちまでもそうだ。
野党は何も語らず、各紙の社説は、すべて批判的だ。
批判しなくても警戒、懐疑的だ。
産経に至っては、むしろこれは核保有宣言だとまで書いてる。
書くに困ったと見えて東京新聞は社説で言及する事を避けたごとくだ。
これを要するに一億総安倍首相化、再び、だ。
せめて共産党の志位委員長には、「北朝鮮の英断を歓迎する。これがアジアの非核化、そして世界の非核化に発展していく事を期待する」ぐらいの談話を出してもらいたかった。
憲法9条が泣いている(了)
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