けさ5時半から始まったTBSの政治番組(上田晋也のサタデージャーナル)を見てこれを書いている。
その内容は、最近の一連の動きを見ているとポスト安倍の筆頭に岸田政調会長が急浮上してきたというものだ。
しかし、私の印象では、もはやポスト安倍は岸田で決まりだ、そう言っているように聞こえた。
最近の一連の動きとして挙げられていた内容は順不同に書くと次のごとくだ。
自民党の問題は、もはや9月の総裁選よりも6月末までの国会をどう乗り切るかというところまで来ている。
禅譲を期待して来た岸田氏にとって、むしろ安倍禅譲で首相になることのマイナス方が強くなってきた。だから岸田氏は自ら出馬宣言ともいえる発言をし、みずから勝ち取ったという姿を見せる事に転じた。
岸田氏が「平和憲法」を掲げた事も、岸田氏への移行を現実的なものにさせた。
最近の山口代表の発言は、公明党はもはや安倍よりも岸田を望んでいるごとくだ(政権政党に残る事を最優先する公明党のこの動きは、安倍自民党から岸田自民党への乗り換えを意味する)
小泉元首相の集まりに二階幹事長が出席した意味は、自民党内をかつての派閥の権力争いに戻すのではなく、自民党内の合意で安倍から岸田に禅譲移行すべきで、その役割を二階氏にやれと小泉氏が命じたのだ。
円滑な自民党内の政権移譲という意味では、安倍から石破はない。石破では安倍が納得しない。竹下派は石破を支持しない。
以上がこの政治番組の解説だが、私がつけ加えるとすれば、岸田自民党になれば野党にとって最悪だということだ。
かつて岸政権の後に池田政権が出来て安保から経済に舵を切ったため野党が攻めどころを失った。
それだけではない。
安保反対と言うよりも岸反対であったため、岸がいなくなって攻めどころがなくなったのだ。
それと同じ事が起きる。
何よりも、野党第一党の枝野代表が、我々は自民党の宏池会の役割を目指すと口走り、これを聞いた岸田氏に、おこがましいと一蹴されている。
安倍自民党政権から岸田自民党政権に移り、そして小泉純一郎と一卵性父子である小泉進次郎がその政権の中枢に加われば、野党には勝ち目はない。
小泉純一郎の「安倍は終わりだ」という発言の真意はそこにある。
かつての「自民党をぶっ壊す」発言は、いま「安倍政権は終わりだ」という発言になって、自民党政権の窮地を救うという事である。
かつて見た光景である(了)
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