今度の金正恩の電撃訪中の報道を見て思った。
金正恩も習近平も、この世紀の首脳会談にそれぞれの夫人を前面に押し出している。
さぞかし自慢の夫人であるに違いない。
しかし、見せたいからそうしているのではない。
米国や西側諸国に向けたメッセージだ。
いうまでもなく欧米は男女平等、機会均等の先進国だ。
その欧米に伍する形でここまで夫人が表舞台に立って首脳会談の成功に一役買う。
まさしく対等な外交相手であると言っているのだ。
このところ発展の目覚ましい中国については驚きはしないが、閉鎖された独裁国家の北朝鮮でさえ、首脳夫人がここまで外交の一躍を担う。
いくらそれが友好ムードの演出といっても、やはり驚きだ。
ひるがえって安倍首相はどうか。
確かに昭恵夫人は外遊に同行している。
しかし、行ったり行かなかったりし、行った時も外交というより観光、社交の面で報道される事が多かった。
訪米の時はトランプ大統領との会食で隣に座りながら、何も語らず、それをトランプ大統領から英語が出来ないからだと皮肉られた。
中国や北朝鮮と違って日本は、やはばやとサミットメンバーになり、女性に活躍の道をひらくことは安倍首相の目玉政策のはずだ。
安倍首相は、昭恵夫人を、国会だけではなく、これから本格化する朝鮮半島の非核化をめぐる首脳外交の場にも出すべきだ。
自慢の夫人ならなおさらだ(了)
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