安倍首相が労働裁量制を働き方法案から切り離す譲歩を見せた。
これを報じるきょうの各紙は一斉に書いた。
野党の攻勢に安倍首相が白旗を挙げたと。
自民党内の安倍首相の求心力が弱まり、経済界の反発は必至だと。
真っ赤なウソだ。
あれほどずさんな統計データが発覚した。
このまま何の譲歩もせずに強行突破するのは、いくら安倍1強でもあり得ない。
安倍首相にしてはうまくやった。
というよりも、それくらいしかない。
これで予算が通ったのだからお安い御用だ。
おまけに、働き方法案も今度の国会で成立させられる。
自民党内の求心力低下と言っても、誰が安倍首相を倒せるというのか。
経済界の反発といっても誰が反発するというのか。
経済界は安倍首相と二人三極で来てさんざん良い目を見て来た。
労働裁量制を今度の国会で得られなかったとしても、そんな事で安倍首相に反発する財界人はいない。
かくして国会の攻防は参院に移る。
しかし参院に予算決定権はない。
そして参院こそ、死に体の民進党の議員が残っている。
参院の議論は敗戦処理になること必至だ。
政局は自民党総裁選に向けて加速し、野党はバラバラになった民進党の再結集が新党がらみで動き出す。
国民そっちのけの、政治屋たちの生き残りをかけた茶番劇が始まる。
政治屋たちはすべからく税金泥棒である(了)
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