安倍自民党政権の閣僚たちの国会答弁を聞いていると、あまりにも無責任だ。
それが疑惑隠しの答弁ならまだわかる。
なにしろ黒を白というほかはないからだ。
しかし、こと政策に関する答弁で、こんな軽い答弁をされてはたまったものではない。
それが日本の安全保障に関することであればなおさらだ。
小野寺防衛大臣が1月29日の衆院予算委員会で次のように語ったと翌日1月30日の各紙が報じたことがあった。
すなわち沖縄で相次ぐへり不時着が起きた事に対し、米側から、ヘリ部隊に対する抜き打ちの安全検査を行った結果報告があったことを明らかにした上で、次のように語ったと報じられた。
「そのまま受け取るわけにはいかない」と。
こう言って、防衛省としても独自に、米軍が実施した点検・整備を確認する考えを示したというのだ。
そして、さらに小野寺大臣は1月31日の参院予算委員会でも繰り返したらしい。
ヘリ整備の知見のある自衛官を米軍普天間飛行場に派遣して、独自の検証を行うと。
これらの記事を読んだ時、私は格好をつけただけのウソ答弁だと直感した。
なぜなら、日本政府は、日本国内の米軍に関わるあらゆる事について、日米安保体制という密約のかたまりで、何一つ、指一本触れさせてもらえないことに合意しているからだ。
すべては米軍が自発的にOKのサインを出さない限り、日本の自衛隊は何もできないのだ。
そう思っていたら、きょう2月2日の毎日新聞が一段の小さな記事で教えてくれた。
防衛省はきのう2月1日、つぎのように検証作業の延期したと発表したと。
すなわち、米側が「さらなる準備が必要となり、延期したい」と言って来たから、検証作業の日程を延期したと発表したと。
小野寺大臣の国会答弁は一体何だったのか。
小野寺大臣の国会答弁を、防衛官僚が米国に怒られてしりぬぐいさせられたというわけだ。
おりしも名護市長選の真っ最中だ。
野党はこの小野寺大臣の、選挙目当てのあまりにも軽い国会答弁を徹底追及しなければウソである(了)
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