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日本の核兵器廃絶決議案は米国と調整ずくと暴露した山田孝男

 日本が国連に提案した核兵器廃絶決議案がすこぶる評判が悪い。

 それもそのはずだ。

 今度の核兵器廃絶決議案には、ノーベル平和賞の対象になった核兵器禁止条約への言及はなく、また、従来の「あらゆる(ANY USE OF)核兵器使用」を単なる「核兵器(THE USE OF)使用」に後退させている。

 そのあまりの対米従属ぶりが目に余るからだ。

 いくら、採択に参加した175カ国中144カ国という大多数の国が賛成したからといって、これまで賛成してくれた23カ国が参加しなかったなどということは、前代未聞の外交敗北だ。

 ところが、「日本の核外交は卑屈か」という見出しで、外務省を擁護している記事を見つけた。

 きょう10月30日の「風知草」で山田孝男特別編集委員がそう書いている。

 安倍首相と会食を重ねる御用記者だから無理もない。

 小泉元首相の脱原発をいち早くスクープインタビューして、その後小泉元首相と一緒になって脱原発を唱えている山田氏だが、それはあくまでも自分を売りつけるためでしかなかったことを、いみじくも告白したようなものだ。

 しかし、私がこの「風知草」で驚いたのは、山田氏が次のように書いていたことだ。

 「・・・米国と相談ずくの調整に違いないが、日本政府が核禁条約を敵視しているわけではない・・・」

 当たり前だろう。

 唯一の被爆国がなぜ核禁条約を敵視しなくてはいけないのか。

 米国への配慮がすべてである。

 それにしても、国連決議案文を米国と調整ずくに違いない、とは何事か。

 勝手な推測で、このような事を新聞紙上に山田孝男氏が書くはずがない。

 これは、外務官僚か、安倍側近政治家からの伝聞に違いない。

 核兵器廃絶の国連決議案まで米国と調整して起草する日本。

 外務省はここまで劣化してしまったのかと、暗澹たる気分にさせられた山田氏の「風知草」である(了)

 

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  1. 1年前の9月、G20でカザフスタン大統領に安倍首相が長崎訪問を提案、日本とカザフスタンが核軍縮に向けて多大な貢献をしていると安倍首相が指摘した。
    と当時サンケイが報じました。

    そして11月に公式訪日し、広島の平和記念公園を訪問して、核軍縮や核兵器廃絶、禁止に向けて熱い思いや、唯一の被爆国の日本に協力を求めて参議院でも演説しました。

    トランプ大統領になって、日本の長が交代したのと同じ態度に核廃絶を求めていた国々は、さぞかし失望したことでしょう。
    日本国民の見識も問われているようです。

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