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谷垣禎一前幹事長の政治生命を奪った安倍解散の非情

 きょうの各紙が一斉に報じた。

 自民党の谷垣禎一前幹事長(72)が、10月22日の解散・総選挙に立候補せず、政界を引退する意向を固めたと。

 20日、二階俊博幹事長ら党幹部に電話で伝えたと。

 これは、明らかに総選挙が早まった事による政治家谷垣禎一の一大決心である。

 脊髄損傷から回復することの困難さは推測にあまりある。

 リハビリに専念し、政界復帰を目指していたことは伝えられていたが、実際の病状はもっと深刻だったのかもしれない。

 それでも、おそらく来年になれば、なんとか人前に出られる状態だったのかもしれない。

 しかし、さすがに10月解散・総選挙となればそうはいかなかったのだ。

 そして、10月の選挙に不出馬なら、それはそのまま政界引退を意味する。

 さぞかし無念だったに違いない。

 谷垣禎一氏は、河野洋平と並んで、自民党総裁になったにもかかわらず総理になれなかった自民党政治家だ。

 しかし、河野洋平氏とは異なり、常に自民党の本流を歩み、安倍政権下でもで要職を務めた。

 もし健在なら、谷垣待望論が自民党内部から出て、そのことに公然と反対する者もなく、いまごろは安倍首相に代わって自民党を立て直す役を演じていたに違いない。

 いくら政敵であるとはいえ、安倍首相が谷垣潰しの目的で10月の解散・総選挙を強行したとは思えない。

 森友・加計疑惑の追及に耐えきれず、昭恵隠しのための10月解散・総選挙であることは間違いない。

 しかし、自らと昭恵夫人の保身を優先し、結果的に谷垣氏の政治生命を奪う非情さを見せつける事になったのだ。

 安倍首相は因果な事をしたものだ。

 ただでは済まないだろう(了)

コメント & トラックバック

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  1. 「天網恢恢疎にして漏らさず」ってありますが、漏らしまくりじゃあーりませんか。

    「谷垣死すとも自民は死せず」なんて事になるんでしょうね。

    それにしても、自転車から転倒して政治生命縮めるなんて、谷垣さんもお気の毒様としか言い様がないです。

    心配しなくても、安倍は今度の総選挙で目論見が外れて、転倒します。

    そんなことより、安倍の政治生命は既に潰えています。

    嘘つき晋三に明日はない。

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