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北朝鮮の核保有よりもはるかに危険な中東の核拡散

 トランプ大統領の北朝鮮非難発言ばかりを強調する日本のメディアであるが、トランプ大統領はその演説の中でイランとの核合意の見直しと制裁に言及している。

 すなわち、イランとの核合意は「最も一方的で最悪な取引だ。米国にとって恥ずべきものだ」と非難したのだ。

 これに対し、イランのロウハニ大統領はすかさず反発する一方で、イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ大統領の演説に呼応して、イランの核保有を認めないと言っている。

 そのイスラエルと歴代の日本の首相の中でも最も緊密関係にあるのが安倍首相だ。

 そのイスラエルは、みずから核兵器を保有している事は世界の「公然の秘密」である。

 この二重基準こそ中東における核拡散の危険性の根本原因だ。

 イランと敵対するサウジアラビアがやがて核保有を目指す。

 北朝鮮やパキスタンを通じてイランの核保有が進み、いつの日か核がテロにわたる可能性は排除できない。

 おりから中東ではクルド独立の動きが活発化し、それをトルコが阻止しようとしている。

 中東にもうひとつのパレスチナ問題が生まれる危険性が出て来たのだ。

 アジアの核拡散は管理することが出来ても、中東の核拡散は誰も防げない。

 かつてキッシンジャーら米国の4賢人が、テロに核が渡る前に核兵器を地球上から廃絶すべきだと訴えた事があった。

 まさしくその事が喫緊の課題になりつつある。

 北朝鮮の核保有よりもはるかに危険な中東の核拡散である(了)

 

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  1. 新潟刈羽原発6・7号機が再稼働に向けて動き出した。原子力規制委は規制じゃなく、最早、規制「緩和」委員会に成り下がっている。田中俊一は国賊以外の何者でもない。

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