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日米首脳の無能さだけが目立ったG20サミット

 G20サミットが終った。

 今日の各紙はその報道で埋め尽くされているが、どれを読んでも今度のサミットで何が議論され、何が決まったか、さっぱりわからない。

 そう思っている人の為に解説する。

 今度のG20サミットは各国首脳の外交合戦であり、トランプ大統領と安倍首相の外交ベタばかりが目立ったG20だったということだ。

 およそ首脳同士の会議や会談は、首脳の数が多すぎるほど形骸化する。

 当然だろう。

 各国の利害が錯綜する外交で、首脳同士が話し合うのは、二国間首脳会談が最適である事は言うまでもない。

 いわゆるG7は、先進自由主義国という価値観の一致した首脳同士が集まるからまだ意味がある。

 それでも首脳同士で有意義な協議が出来るのは数カ国が限界で、そのG7も今では形骸化してしまった。

 価値観も、利害も、発展段階も異なる20カ国の首相が集まった首脳会議など、はじめから会議そのものには意味がなく、その場を借りた二国間の首脳会談が中心となる。

 そこで試されるのは各国首脳の外交力だ。

 その観点からみれば、今度のG20では、トランプ大統領と安倍首相の外交ベタが際立った。

 トランプについては言うまでもないだろう。

 北朝鮮問題でも、保護主義でも、環境問題でも、どの報道を見ても、米国の孤立ぶりを各紙が報道している。

 私が驚いたのは米露首脳会談だ。

 米国に対するサイバー攻撃をプーチンに抗議したと言う。

 これは自らの疑惑を晴らすための国内向けパフォーマンだが、プーチンからはそんな事はしていないと一蹴され、国内の民主党からは「追及不足」と責められている。

 当たり前だ。

 サイバー攻撃を世界の見ている前で二国間の首脳会談で通り上げる。

 この外交センスのなさに、トランプの無能さを見る思いだ。

 一方の安倍首相は、誰もが北朝鮮との話し合いを探ろうとしている時に、ひとり北朝鮮に対する圧力強化をふれまわり、中国包囲網で喧嘩している習近平に対しては、突如として一帯一路に理解を示して迎合した。

 支離滅裂だ。

 どうせ賛成するなら、どこよりも早く、強く、賛成した方が相手はありがたがる。

 そう言って小泉首相はいち早くブッシュのイラク戦争に支持表明した。

 まだ小泉首相のほうがわかりやすい。
 
 G20を開催したメルケルは立派に議長役をこなした。

 プーチンは一歩も譲らなかった。

 習近平も文在寅も、譲歩する振りをして言いたい事は言った。

 マキロンはいまや引っ張りだこだ。

 こう考えてみると、やはり、トランプ大統領と安部首相の無能さだけが突出したG20だったということだ。

 終わればさっさと帰国すればいいものを、その後スウェーデンを訪れて首脳会談する安倍首相。

 何を話すというのか。

 日本に帰りたくない気持ちはわかるが、どうせ逃げられないのだ。

 一日も早く帰国した方が自分の為にもいいと知らなければいけない(了)

 

コメント & トラックバック

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  1. 安倍首相が敬意を表する、トルコの大統領が、自国の反大統領デモに、デモは、テロだと言い放つ映像が報じられたが,安倍帰れコールで、こんな人たち(自国の民)に負けるわけにはいかないと述べた真意は、安倍首相に歯向かう国民は、テロリストだと思っているのです。だから安倍首相の頭では、共謀罪は、テロ等準備罪なのです。

    経済協力されるなら、日本の首相は、安倍がいいと、こちらの要求が通る。中味より回数会うことが好きで、それが協力の条件のごとくのようだ。

    日本が北朝鮮の脅威を煽るので、主にアジア向け兵器の輸出が伸びているという国もあります。

    安倍首相、日本を貶めないでください。

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