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歴史の大きな流れを感じる(腹をくくったメルケル首相)

 6月20日の東京新聞「論説委員のワールド観望」というコラムで、熊倉逸男という論説委員が、ドイツのメルケル首相がサミット後の講演で、「他者に頼り切になる時代は終わりつつある。欧州人は自ら自分たちの運命を決めなければいけない」と表明した事について、要旨以下の通り書いているのを見つけた。

 これは、トランプ大統領の米国とは距離を置き、ドイツ、フランス中心の大陸欧州の主体性を重視していく考えを明確にした発言だったと。

 これは、NATO首脳会議やサミットに出席したトランプ大統領の言動を目の当たりにしたメルケル首相のトランプ不信が、地球温暖化問題の説得不調で決定的になった結果だと。

 どんなにカネと力を持っていても、根本的に価値観が違う相手とは一緒にやっていけない。そうメルケル首相は腹をくくったようだと。

 なるほど、あのメルケル首相の発言は、そこまでの意味が込められていたのだ。

 だからこそ、当時、世界の報道は、あの発言に衝撃を受け、大きく報じたのだ。

 ドイツは日本と同様、第二次大戦に敗れた国だ。

 戦後は日本と同様、米国主導の自由主義陣営の一員として、冷戦を戦って来た国だ。

 そのドイツの首相が、トランプという人物が大統領になるような米国を見て、もはや自主、自立の道を歩むしかないと言い出したのだ。

 戦後の歴史が音を立てて地殻変動を起こしつつある、その響きが聞こえて来るようだ。

 熊倉氏はその論説を次のように締めくくっている。

 「問われているのはドイツだけではない」と。

 誰もがそう思い始めているということだ。

 しかしである。

 そういう事を口にする者は出てくるようになったけれど、メルケル首相のような指導者が日本に現れる気配はまったく見えない。

 それもまた厳然たる日本の現実である(了)

 

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