新党憲法9条

憲法9条それは希望

それでも安倍政権が続くこれだけの理由

 文科省の若手官僚の決起と、若手記者の菅官房長官に対する追及によって、絶体絶命に追い込まれた感のある安倍政権であるが、果たして週明けに政局は激動するだろうか。

 残念ながらそうはならないだろう。

 私がそう思う理由はいくつかある。

 ひとつはメイ首相とトランプ大統領の開き直りだ。

 みずからの判断で総選挙を早め、それが裏目に出て過半数割れとなったメイ首相は、てっきり引責辞任すると思っていたら、続行を決め込んだ。

 トランプ大統領に至っては、自らも宣誓証言をする用意があると言ってコミー前FBI長官と対決すると言い出した。

 驚くべき開き直りだ。

 欧米では潔さなどという言葉は通用しないのだ。

 これを見た安倍首相が開き直らないはずがない。

 それよりも大きな理由は、天皇退位法の成立だ。

 天皇退位法があっさり成立したとたん、退位に向かって走りだした。

 もはや今上陛下の退位は、早くて2018年12月末、遅くても2019年4月1日と決まったごとく報じられ始めた。

 これからは無事に退位の式典が行われるよう、その事ばかりが報じられる。

 そんな時に、政変などあり得ないということになり兼ねない。

 安倍首相を窮地に追い込むはずの退位問題が、逆に安倍首相を利することになった。

 というよりも安倍首相みずからが巧みにそう事を運んだのだ。

 しかし、はやり何といっても野党の体たらくだ。

 そもそも、ここまで安倍首相を絶体絶命のピンチに追い込んだのは決して野党ではない。

 安倍・菅暴政の黒を白と言い続ける傲慢さに、若手官僚や記者が立ち上がり、それを見た世論が気づいたのだ。

 本来ならば、それを天祐として野党党首が安倍打倒の先頭に立ち上がって、国会をボイコットして街に出なくては行けない。

 ところがその気迫がまったく感じられない。

 しかも、その先頭に立って国民の魂を揺さぶる顔がまったくない。

 どの顔を見ても、これでは国民はついて行かないと思わせる顔ばかりだ。

 おそらくこの週末に、安倍・菅暴政コンビはあらゆる知恵を絞って来週の政局をどう乗り越えるか策を練っているに違いない。

 本来ならば、今ごろは日本国中に安倍政権打倒のデモが起こり、その先頭に野党党首が雁首を揃えて立っていなければいけないのに、その動きは全く伝わってこない。

 しかも彼らが騒げば騒ぐほど世論は冷める。

 すべては、東京都議会選挙の後に期待するしかない。

 良くも悪くも、7月2日の都議会選挙の後に、日本の政局が激動し、その混乱の中から、あらたな動きが出てくる事を期待するしかないということである(了)

 

コメント & トラックバック

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  1. 日本と言う国がどんな国かを知るために、国ばかり目を向けていてもわからぬと思う。自民公明は企業寄りで、私の住む東大阪市-3番目に大きい府の市-で、理不尽な公害問題で相談をしようという気にはなれない。住宅地であっても工場があると規制がかかるわけでもない。夜間11時に用途違反の鉄工所がヤンマーのような企業の仕事を悪臭を出していてもOKである。測定時には工場に事前連絡するので、当日は工場はしっぽをつかまれぬように逃げる。また8軒の近隣住宅で10年間に6名のガン死が出ても、今は二人に一人ガン死する時代なので特異ではないと当市の保健所はいう。煙突があるのとないのとでは違うはずだ。このほど新社民党でたった一人の議員松平さんの奮闘により、8年間用途違反の指導を怠った指導課のことを議会で取り上げて頂いた。謝罪の言質も取ってくれました。しかし、指導は始まらず、詳細を尋ねても「秘密」と言い、平然としている。この工場の血縁に自民の市会議員が長くいた。用途違反を認める形で公害課はこの工場を指導したが、それは密集地での拡大に繋がるため、環境は著しく悪化した。しかし、市は工場の味方をして問題なしと苦情を封印した。もしこの一匹狼の議員が奮闘してくれなければ、その地区は佐野という一族が支配する無法地帯であり続けたと思う。府の指導も離脱し、私はこの先この問題を市が決着できるのか否かで、この日本の真の姿を知ることになるだろう。田園調布に住む日本人には日本の根幹はわからないだろう。
    頭の中にだけ浮かぶことや人から聞いたことよりも直接日本でリアルタイムで起きていることを直に知ることそれがとても重要だと思う。

  2. 藤田祐司(ミニコミ図書館ブログ)

    お言葉を返すようですが「都議選後」でなく都議選が安倍政治にNOを突きつける契機としては考えられないでしょうか。選挙がいつもあるとは限らない中、民意を示す機会は選挙しかありません。大きな選挙はいま都議選以外どこもなさそうですし、都議選の結果は従来から国政に影響を与えてきたと言われています。天木新党が単独でこれから候補を出すのは大変と思いますが国政なら憲法、都政ならいま話題の禁煙対策、保育園待機児解消、返還不要または利息なしの奨学金制度、太陽光への更なる助成など、天木さんにもご同意いただけると思いますが、志を同じくする候補への支援が考えられます。ご一考ください。
    ここから先は非公開で結構ですが、私の知り合いで志を共有できそうですが議席確保が大変そうな世田谷区社民党候補、小金井のみどりの漢人候補を応援していただけるとありがたいです。天木さん自身が意思表示をなさって動ける人を募集してはいかがでしょうか。

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