きょう発売の週刊プレーボーイが、グテレス国連事務総長の日韓慰安婦合意に関する発言問題を大きく取り上げている。
私がコメントを寄せているから書くわけではないが、この特集記事は、安倍外交の情報操作疑惑を見事に検証している。
なぜ週刊プレーボーイがここまで書けるのに、新聞は東京新聞(こちら特報部)だけしか書かないのか。
そう思っていたら、きょうの下野新聞(共同通信配信)が大きく書いた。
安倍首相がこのグテレス発言情報操作疑惑への対応に苦慮していると。
それはそうだろう。
韓国の新政権が敏感に反応し、その真偽を国連に確認したというのだ。
そして国連は「いかなる特定の合意も指していない」と韓国に返答したというのだ。
もはや国連と日本の間にとどまらず、韓国を巻き込んだ一大外交問題に発展しているのだ。
日本側は「水掛け論を繰り返しても何も生み出さない」として蓋をしようとしている。
しかし、そうさせてはいけない。
私は、ある国連職員が共同通信に語ったとされる次の言葉を聞いて、事の真相は間違いなくこうだと確信している。
すなわち日韓合意のやり取りは、わずか数十秒だったというのだ。
ポルトガル出身で、この1月に就任したばかりのグテレス氏は、日韓合意など何も知らなかったというのだ。
この二つの事から何がわかるか。
それは、立ち話のような短い会話を「会談」と勝手に僭称し、日本側から日韓慰安婦合意を一方的に持ち出し、相手が訳がわからず頷いた言葉尻をとらえて、「賛意を得た」と一方的に発表したのだ。
これは周到に画策された、だまし討ちのような外交だ。
ここまで姑息に、安倍外交は慰安婦問題を自らに有利に運ぼうとしているのだ。
野党はこのグテレス国連事務総長発言疑惑を外務・安保委員会で徹底的に追及しなければいけない。
前代未聞の卑劣な情報操作だったことが明らかになるだろう(了)
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