きのう早朝のNHKニュースが、トランプ大統領がコミーFBI長官を解任したという速報を流した時、これは究極のロシア疑惑隠しだと直感した。
そして、その事をきのうのメルマガでも書いた。
というのも、私の頭には、数日前ほど前に読んだ日経新聞の「点検トランプ政権100日④」の記事が頭に残っていたからだ。
そこには米紙ワシントンポストの元記者であるカール・バーンスタイン氏が、FBI関係者から聞いた話として、トランプ側近らがロシアと結託してサイバー攻撃でクリントンの追い落としを図った疑惑がある、と4月21日のCNNニュースで爆弾発言をし、米国内で大問題になっていると書かれていたからだ。
ロシア疑惑問題はおさまったどころか、どんどん拡大しているのだ。
バーンスタインは、これが真実ならトランプ政権を吹き飛ばすだけの破壊力があるとその記事で語っていた。
いうまでもなく、バーンスタイン氏は、ボブ・ウッドワード氏と共に1972年のウォーターゲート事件(筆者註:ニクソン陣営が、野党民主党の本部『ウォーターゲート』を盗聴し、それが発覚した後にもみ消そうとした事が内部告発によって発覚し、ニクソン大統領が引責辞任に追い込まれた事件)をスクープ報道した記者だ。
その言葉は重い。
そして読売新聞の記事は最後はこう締めくくられていた。
「強気な大統領をよそに、FBIは今回の疑惑について捜査を続けている。火種は絶えない」と。
この読売新聞の記事が私の頭から離れなかった。
その矢先のFBI長官の電撃解任のニュースだ。
一夜明け、今日の各紙は一斉にそのことを書いた。
朝日に至っては、「第2のウォーターゲート」、「議会反発 弾劾の可能性も」とまで書いている。
トランプ大統領は、「いい仕事をしていなかったからだ」、「これでみなが喜ぶことになる」などと、いつものトランプ節をツィッターしているらしいが、これは究極の疑惑隠しだ。
米国大統領が、ここまでモラルハザードを起こしているということだ。
もはや手遅れかもしれないが、トランプ大統領に心酔する安倍首相が真似をしない事を祈るばかりである(了)
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