新党憲法9条

憲法9条それは希望

新党憲法9条に立ちふさがる大きな壁(緊急メッセージ)

 私の新党憲法9条構想に、「これしかない!」と考えて寄付を寄せられた支持者から、激励でもあり、苦情でもある声が、最近私に寄せられることが多くなりました。

 いまこそ新党憲法9条が必要な時だ、なぜ行動に移さないのか、なぜ政治評論家のような事ばかり繰り返しているのか、そう言った声が多数寄せられます。

 そのひとつひとつに返答するかわりに、ここにまとめて今の私の思いを書きたいと思います。

 一番強く、そう思っているのは私自身です。

 しかし、そこには大きな壁がある事を一番痛感しているのも私です。

 この壁を突き破れる確信が持てないうちに、焦って行動に移して失敗すれば、笑いものに終わることを危惧しています。

 私が笑いものになるのはいいのですが、出来るものも、出来なくなってしまう、そのことだけは避けたいと思うのです。

 新党憲法9条を必ず実現させるためにも、いまは慎重に事を運ぶ必要があると私は自分に言い聞かせて毎日を送っています。

 大きな壁とは何か。

 それは既存の政党、政治家の壁です。

 ただでさえ新規参入の難しい政治の世界です。

 その上に、安倍一強の政治がますます強まる中で、生き残りに必死の野党政党、政治家のいきなり参加し、あらたな野党ともいうべき新党憲法9条をつくる事は容易な事ではありません。

 色々な人と接触し、支持を求めている中で、それを私は毎日、嫌というほど実感させられてきました。

 その中でも、一番大きな壁が、最大の護憲野党である共産党の存在です。

 共産党こそが新党憲法9条を警戒し、敵対している最大の存在なのです。

 護憲を売り物にしている共産党が、憲法9条を党名に掲げ、憲法9条を国是とすることを公約に掲げる新党憲法9条を警戒するのは容易に想像ができます。

 しかしここまで敵対的とは知りませんでした。

 その事を私は最近あらためて実感しました。

 東京都議選の候補者探しをするうちに、私は是非とも新党憲法9条から立候補させてほしいという候補者と巡り合いました。

 その人は、もともと自民党支持者だったけれど、憲法9条改憲の安倍政権にがまんが出来ず野党共闘に参加したと言う人です。

 市民運動やデモにも参加し、共産党とも一緒に行動して来たといいます。

 その人が、もはやいくらデモをしても無力であり、共産党と一緒に見られたら国民の共感が得られないことに気づいたというのです。

 だから新党憲法9条しかないと考えて公認候補に認めてもらいたいと言って来たのです。

 すべては自分のお金で選挙をする覚悟が出来ている。

 とにかく新党憲法9条から立候補して、新党憲法9条を日本の政治の中に誕生させたいのだというのです。

 この話を聞いた時、私ははじめて本物の新党憲法9条の同志を見つけた思いがしました。

 そこで私はその人に一つだけ確認して欲しいと頼みました。

 立候補する以上、たとえ当選できなくても、ある程度まとまった票を得て、その後につなげる選挙にしなくてはいけない、あなたは、あなたが都議選に立候補すれば、これまで、ともに活動をしてきた市民団体や共産党からの支持を得られると仰っているが、それは本当なのか、無所属で立候補するから支持を得られるのであって、新党憲法9条の公認候補緒になっても支持を得られるのか、そこだけあなたの支持者に聞いてみてください、そう念を押ました。

 分かりました。ぜひ聞いてみますといって、その人との話を終えました。

 それから数日後、その候補者から返事があり、新党憲法9条からの立候補は断念するという答えが返って来たのです。

 その理由は、新党憲法9条という名を口にしたとたん、共産党が手のひらを返したように、支持しないと言って来たというのです。

 想定してたとはいえ、共産党はここまで新党憲法9条を警戒しているということです。

 しかし、共産党は戦う相手を間違っている。

 このままでは、安倍一強政権が続く場合はもとより、たとえ安倍政権から小池・小泉連合に政権が移っても、憲法9条は捨て去られます。

 そうなれば、この国の政治から護憲政党は意味を持たなくなります。

 もちろん共産党も。共産主義を実現する政党という以外は、その存在意義を大きく失います。

 共産党こそ、いまこそ本気になって清水の舞台から飛び降りて、共産主義より憲法9条主義を優先する国民政党に生まれかわる時だと思います。

 それが新党憲法9条なのです。

 それなのに新党憲法9条と敵対してどうする。

 この大きな壁をどう克服すればいいのか。

 その答えを見つけた時こそ、私が新党憲法9条を日本の政治の中に誕生させる時です。

 その最終的な期限は2019年7月の参院選です。

 それまでに、日本の政治はさらなる混迷を深め、世界情勢は憲法9条を必要とする時がますますやって来るでしょう。

 新党憲法9条が必要な時は必ず来ると私は確信しています。

 たとえ私の手でそれが出来なくても、歴史がそれを誕生させると思っています。

 皆さまのさらなる支援、協力、助言をお願いします(了)

コメント & トラックバック

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  1. いつも貴重な評論をありがとうございます。得に外交に対するご意見は参考になります。

    選挙ですが、国政選挙より地方選挙のほうが当選者を出しやすいと思います。が、地方の中の地方だと投票の動機が政策ではなくなる傾向があります。選挙ボランティアをした経験からそう感じます。同じ地区だから、とか知り合いだから、とかです。

    政令指定都市くらいの地方がよいかもしれません。よそから引っ越してきた核家族や独身者が多く、しがらみから解放されている人が多いかと思います。

  2. 昔、人のブログで『私はしがらみがない人には投票しない。なぜなら、しがらみがない人は言葉だけで実行できないからだ。しがらみがある人は、その人達の為に多少ぶれても無理してでも実行してくれるからと、 あーなるほどなぁ、そんな考えもあるんだなっと思った記憶があります。
    今の日本は利権の塊、支持団体がなければ選挙になりませんが、その時に風を起こす出来事があれば可能性はあると思います、マーケティングのプロやボランティアの協力は必要だと思います。
    選挙に当選しても、今の一党支配では知ってもらうだけで何もできない可能性の方が高いと思います。多少ぶれても多少考えが違っても妥協して他党との協力も必要だと思います

  3. 公明党や共産党は固定した組織票を何十年と維持してきた。自民党はある程度の組織票はあるが、何よりも強みはバラマキ作戦と、権力を常に使える立場にいたことから、市中の中心人物には、有形無形の報奨を与えながら、人の囲い込みをしている。自民党政治はいやだと思っていた人たちが民進党に入れたが、今や東京都なら小池新党に受皿を見つけようとしている。これでは日本が平和国家になる要素が不十分であるし、無理だ。

    一強の政権ができたのは、前代未聞の嫁のやり方の人々をしたたかな戦術で取り込む戦略で戦前回帰を望む人々や、家庭内野党と言い不満のある人たちを容易に引き込むことができたことです。森友の
    ことがなければ、どうにもならないところまでいくまで、国民は理解しなかった。

    新党憲法9条は確固たるものにして選挙にでた方がよいと思います。

    、憲法9条を国是にして、世界が二度と戦争の道を歩んではいけないと思う受け皿の政党を日本から誕生させたいものです。

    安倍政権は独裁政権ですね。私は株も持ってないから興味がなかったのですが、アベノミックスのために、今や日本では、日本銀行と日本年金運用機構が、株の爆買いで、日本株の株主は日銀とGPIFが一位と2位を維持しています。日経平均の株式会社の4分の1は日本が筆頭株主だそうです。日銀が株を大量に買っているのを知らなかったのですが、ブルームバーグの情報で日銀の17兆円の株式運用・・・・・。という文から、初めて知りました。
    経済政策も上手くいってないのですね。あらゆる面で安倍政権は日本を食い散らかしています。なんとか自分にできることをしなければとつくづく思います。私の理解が足りないのか、本当に国民に知らせてほしい情報すらよほど努力しないと得られないことが分かりました。

    天木さんのブログで初めてこういう考え方もあったと感心した青年もいました。

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