きょう4月15日の読売新聞が書いた。
岸田外相が4月下旬に訪米すると。
4月28日にニューヨークで開かれる国連安保理の閣僚級会合に出席する方向で調整に入ったと。
そこまではいい。
その後に、トルクメニスタン、オーストリア、サウジアラビアを歴訪するというのだ。
これはもう紛れもない外遊だ。
安倍首相、麻生副首相、稲田防衛相の外遊はすでに報じられた。
ついに岸田外相までも、ゴールデンウィークを利用した長期外遊に出かけるのだ。
北朝鮮をめぐって米朝戦争がいつ起きてもおかしくないと大騒ぎしている時に、この危機感のなさはどうだ。
私はこの岸田外相の長期外遊を見て確信した。
米国の北朝鮮攻撃は、少なくともこのタイミングでは起こらない。
そうトランプから安倍首相は知らされているのだ。
俺は危機を煽って目くらましするから、お前もその騒ぎに協力してくれと頼まれているのだ。
単純なトランプは、シリア攻撃で味をしめた。
すべてに行き詰っていたトランプがシリア攻撃ではじめて点数をあげた。
味をしめたトランプは、調子にのってアフガンに「すべての爆弾の母」というふざけた名前の大規模爆弾を落とした。
抵抗しない相手には見せしめ攻撃をして点数を稼ぐ。
米軍基地に報復して来る北朝鮮には決して手を出さないが、みせしめの威嚇効果は十分だ。
一石二鳥だ。
そうしてさらなる支持率回復を狙う。
一方の安倍首相も、危機を煽ることに協力するのは渡りに船だ。
これ以上、森友学園や加計学園を追及されたら窮する。
評判の悪い法案をすべて通さなければいけない終盤国会は紛糾必至だ。
おまけに小池新党との戦いも苦戦を強いられてる。
ここは危機を煽って、いまこそ日本の安全を任せられるのは安倍政権しかないと国民に思わせる必要がある。
そう考えた時、我々は北朝鮮の危機を真面目に受け取れば馬鹿を見ることになると気づく。
米国と北朝鮮の戦争などあるはずがない。
そう目覚めなくてはいけない。
安倍内閣の閣僚が4月末にこぞって外遊することがその証拠だ。
メディアが危機を煽り立て、その一方で外遊を一切批判しないところが、その証拠の正しさを見事に裏付けている(了)
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