森友疑惑問題に対する関心が一気に高まったきっかけは、3月1日午後の参院予算委員会で小池晃共産党書記局長が安倍首相に対して、自民党代議士と森友学園理事長の面談記録を示して、安倍首相に迫った質問からだった。
私はその時の国会中継を見ていたが、迫力があり、さすがの安倍首相も動揺を隠せなかった。
私が驚いたのは、その質問が行われたわずか3時間ほど後の午後7時ごろに鴻池議員が記者会見を開いて、自分こそが、その質問で言及された代議士だったと認めた事だ。
そして思った。
何のための記者会見だったのだろう。
共産党はどのようにして面談資料を鴻池事務所から入手できたのだろう。
内部告発なのか。
それとも鴻池議員と密議した上での連携プレーだったのか。
この鴻池議員の記者会見を共産党はしていたのではないか。
これたの疑問は、決して私一人の疑問ではなかったはずだ。
誰もが抱く素朴な疑問だ。
ところが、その後の報道を見ても、この鴻池議員と共産党との関係について書いたものは皆無だった。
そしてやっときのう発売の週刊新潮最新号(3月16日)が書いた。
あの記録は鴻池議員が共産党に渡したのだと。
その理由は、麻生派の鴻池議員が、安倍首相が倒れた後にあわよくば麻生氏再登板を期待したためだと。
鴻池議員が共産党に渡したのは鴻池サイドが認めた事実だ。
麻生再登板の思惑があったかどうかは週刊新潮の推測だ。
しかし、いずれにしても、森友疑惑をめぐる政局は奥が深いということだ。
誰かが損をして誰かが得をするということだ。
そしてはっきりしている事は、どう転んでも国民にとっては何のプラスにもならないということだ。
万が一安倍政権が倒れても、野党連合が政権を取ることは絶対にないという事である(了)
お説の通りではないかとわたしも思います。安倍氏は自民党全会一致で自民党総裁を3期務めることが可能になったばかりですが、中には面従腹背の輩がいるということです。そして、いつもなら、タイミングよく飛び出した北朝鮮ミサイル発射実験のスピン報道に埋没する寿司友大手メディアが、森友問題を粘り強く取上げ続けているのも、いつもと若干様相が異なるところです。国会審議中も、安倍氏が気色ばって答弁しているのを、にやにやと楽しんでいるようにみえる麻生氏が、実は、この問題の影の仕掛け人だという噂もあります。このことを知ったゴッドマザー(安倍氏の御母堂)は、怒り狂っているという噂もあります。そして、エコノミストなど海外有力メディアもこの問題を大きく取上げ始めています。安倍包囲網は着実に狭まっているようにみえます。ただ、安倍から麻生への首の挿げ替えだけで済ませるのでは、国民は到底納得しないでしょう。