北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信がきのう7日、次のように報じた。
「在日米軍を攻撃する弾道ミサイル4発を同時に発射する訓練が実施された」と。
ついに北朝鮮が「在日米軍を標的にする」と明言したのだ。
日本がもっともおそれていた事が起きたのだ。
この言葉こそ、日本の安全保障政策の弱点を見事に白日の下にさらす言葉だ。
日本の外交・安保政策の関係者なら皆が聞きたくなかった言葉だ。
だからこそ、内心気づいていながら誰も決して口に出さなかった言葉だ。
それを、事もあろうに北朝鮮が口に出した。
日本全土は北朝鮮のミサイルの完全な射程距離内にあることは厳然とした事実だ。
その北朝鮮が核ミサイルを保有している事が確実になった。
そして核ミサイルが同時に複数発射されたら、すべてを迎撃することは不可能である。
そのことは自衛隊幹部や防衛専門家でさえ認めている。
一発でも核ミサイルが日本本土に落ちたらその被害は壊滅的だ。
まさか北朝鮮が日本に対して核ミサイル攻撃してこないだろうと安心していられるのは、日本には北朝鮮に攻撃される理由がないからだ。
そんな日本を攻撃するメリットは北朝鮮にはないからだ。
しかし、在日米軍基地となれば話はまったく別だ。
そもそも、北朝鮮の軍事力強化は米国の脅威に対抗するものであることは皆知っている。
北朝鮮も繰り返してそう言ってきた。
米国が北朝鮮の安全保障を約束すれば、北朝鮮は核開発を凍結するとまで言っている。
つまり、北朝鮮が核兵器開発・保有は対米交渉のための軍事的脅威を高めるためなのだ。
これもまたあらゆる専門家が指摘していることだ。
その米国がトランプ大統領になって、金正恩の北朝鮮を軍事的に排除する動きが出て来た。
米韓軍事演習を強行して北朝鮮を脅かしている。
窮鼠猫を噛むのたとえのごとく、もしトランプ政権が金正恩の北朝鮮に対する軍事的圧力をさらに高めるなら、金正恩の北朝鮮が在日米軍基地を攻撃することは、いよいよ現実的になる。
その場合、日本は防ぎようがない。
そして、直接被害を受けるのは在日米軍基地であるにしても、その攻撃は日本全土におよぶ。
なぜなら在日米軍基地は日本全土にあるからだ。
北朝鮮が在日米軍基地を攻撃すれば日本もまた犠牲を受ける。
核ミサイル攻撃ならその犠牲は壊滅的になる。
そうでなくとも日本は原発だらけだ。
たとえ北朝鮮が核ミサイルを使わなくても日本は崩壊する。
こう考えた時、きのうの北朝鮮の「在日米軍を標的にする」という言葉の持つ意味が、いかに深刻であるかがわかる。
しかし、私が本当に衝撃を受けたのはその事ではない。
この北朝鮮の発表に対する日本側の反応だ。
役に立たない迎撃ミサイルシステムをさらに強化しようとしている。
そうすることによって、ますます日本の財政を圧迫し、国民生活を苦しめようとしている。
安倍首相に至っては、「北の脅威は新段階に入った」などと決めつけて、トランプ大統領と電話会談して北朝鮮にさらなる圧力を加えようとしている。
とんでもない間違いだ。
いま日本が米国に伝えるべき事は、危機回避のために米朝協議を早急に行えということだ。
それこそが憲法9条を持つ日本だけが言える事だ。
この事を本気で、正面から主張する評論は、今朝の各紙のどこを探しても見当たらない。
私が本当に衝撃を受けたのは、まさにこの点である。
憲法9条を国是として世界に訴える、それを日本の外交・安全保障政策の基軸とする、この事を掲げる政党が何としてでもこれからの日本に必要である(了)
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日米露韓中北が交渉して各国が平和的解決を目指していた。
誰もがそれを望んだ。
でも北朝鮮は約束を破って核兵器を開発し日本を全滅できる力を手に入れた。
もう手遅れ。
これからあれこれ考えて泣いて議論してももう遅い。
何千万という日本人が核兵器で死ぬ現実が確実に来るだけ。
いままで左翼や保守は何を議論していたのだろうか?
右派と左派は非難の応酬だけしてきた。
どうしてほとんど国防の議論をしてこなかったのだろうか?
1億総死亡になるまでなぜ何もできなかったのか?
今更政府を非難してももはや意味が無い。
野党も与党も国難に一致団結する時ではないのか?
日本の国民からすれば、一番大事なのは、即時無条件の日朝国交正常化だと思います。
北朝鮮の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(日本国民が漁業を行う領域)に落下することが判っていても、日本国民には何も言わず、何もしない日本政府。
その理由①は、日本の排他的経済水域には、米軍基地がない。
その理由②は、数km/秒の速度で落ちてくる弾道弾を確実に打ち落とせる自信がない。
その理由③は、米国から北朝鮮を刺激しないように釘を刺されている。
不幸にも北朝鮮の弾道弾で日本の漁民が被害を被っても(最悪の場合死傷者が出ても)、日本政府は「想定外でした、遺憾に思います。」を壊れたレコードのように繰り返すだけかもしれません。
憲法9条がどんなに良いと思っていても、他の国が、軍隊を無くさない以上、机上の空論だと思います。日本は、アメリカに頼らない軍隊を持つべきです。憲法9条がいいと思うのは、平和ボケの証拠です。
米国に日本を差し出している国の危機が現実にやってきても、天木様のようにその根本に目を向ける人々が少ないことに、絶望を感じるのです。海外のメディアは以前から、国民の多くが知らない間に「安倍首相」は世界で最も米国を中心にした、米軍基地のあるナショナリズムの提唱者であることに、いつかそれが、日本国民はどういう意味を持つのかを考える必要な時がくると言ってました。この政権の危うさをいち早くヨーロッパでは理解していたようです。森友学園の件が公にされなければ、「日本会議」の存在すら一般国民は知らなかったのです。ましてや安倍政権のほとんどが数ある右翼団体に複数参加しているのです。何年も潜水艦のように潜って地盤を築き上げたのです。それに対して、もう戦争はいやだという人々が挑むには、憲法9条の存在を守ることです。
憲法9条を国是として国連安保理に訴えなければ、北朝鮮問題は、米国に軍事基地を提供している日本、韓国はサードを配備を間もなく実行し、2か月にもわたる米韓軍事演習をやっている国々にどんな説得力があるのでしょうか。
それぞれ考え始めた日本の団体が声を上げていき、憲法9条を国是にする国にしたいと思います。日本がどんなに武力を増大しても、日本は守ることはできないのですから。絶望を希望に変えるためにも新党憲法9条は必要ですね。
全くその通りだと思います。 北朝鮮をいかに封じ込めるか、はっきり云うといかにへこませるかばかり議論される。
それが出来ないから核と運搬手段の保有に至ったのにまた破綻した「対処法」を強化しろと喚く。
また、北朝鮮の脅威を叫びながら「まさか撃っては来ないだろう」と北朝鮮を「信頼」している構図。
やってること全てあべこべ、安倍だけに・・・
「朝鮮戦争の終戦協定、米朝の平和協定締結」 これで済む話。
北朝鮮もそれを望んでるし明言もしてる。
なぜ「打倒しなければならない」のか理解できません。
>日本の外交・安保政策の関係者なら皆が聞きたくなかった言葉…
と
>安倍首相に至っては、「北の脅威は新段階に入った」…
の整合性が理解できません。
前者の「関係者」が本当にそう思っているのなら、日本の国防についてまともに考えている人たちになります。
一方、安倍首相にとっては戦前の軍国主義日本に戻すことが念願なので、むしろ好都合ではないでしょうか?「ありがたや、北朝鮮」が本音でしょう。
>憲法9条を国是として世界に訴える…
憲法9条がノーベル平和賞受賞になれば、最高だと思います。
ついでに安倍首相が授賞式に出席すれば、最高のパロディーになると思います。