けさ早朝のNHKニュースが次のようなニュースをさらりと繰り返した。
新潟、群馬でオスプレイ6機を使った日米共同訓練が行われると。
3月のはじめから2週間にわたって行われると。
このニュースを聞いた私はわが耳を疑った。
画面に映し出されるオスプレイの飛行映像を見て、わが目を疑った。
そして怒りが爆発したので、これを書いている。
沖縄でオスプレイ給油訓練事故が起きたばかりだ。
その事故処理も、原因解明もままならないうちに、今度は本格訓練だ。
しかも今度は米国の給油訓練ではなく日米共同軍事訓練だ。
沖縄酒でなく、日本全土にオスプレイが飛ぶ。
こんな事がどうして認められようか。
こんな由々しい日米軍事共同訓練が突然ニュースとして流された。
しかもNHKのスクープだ。
きょうの各紙はどこも報じていない。
それもそのはずだ。
きょうの午後に政府の公式発表が行われるという。
すべてが決まった後での発表だ。
どんなに住民、国民が反対してもどうする事も出来ない。
沖縄の辺野古、高江と同じだ。
よくもここまで日本国民を無視した暴政が行えるものだ。
しかし無理もない。
すべては米国の言いなりだからだ。
なにしろ、オスプレイ飛行に関するあらゆる情報は、日本政府は事前に一切知らされないからだ。
それを安倍政権は公然と認めている。
いや、政権政党だった民主党の野田元首相でさえも、国会でそう認めた。
対米従属はこの国の不治の病だ。
その不治の病が、安倍政権になって致死に至ったということだ。
もはや引き返せないほど米国の、いや米軍の、日本占領が完成したということだ。
それが安倍・トランプ首脳会談だったのだ。
しかし、まだ我々にはそれをはね返すことは出来る。
いやそうしなければいけない。
このまま座して死を待つようでは、我々は後に続く日本国民に申し訳が立たない。
護憲政党はいまこそ国会で野党共闘をして、大阪の小学校建設問題で安倍首相を総辞職に追い込まなければいけない。解散・総選挙に追い込まなければいけない。
解散・総選挙の主導権を、安倍首相から野党が奪い取るのだ。
これからの日本の政治に必要なのは、トランプの米国が招いた世界の混乱の先に見えるあらたな世界秩序の再構築についてのビジョンだ。
世界秩序再構築のカギを握るのは、憲法9条を捨て去る日本ではなく、憲法9条を国是とし、それを世界に掲げる日本だ。
今度の解散・総選挙で新党憲法9条の歴史的出番が来る。
安倍政権の崩壊はトランプの威崩壊に影響を与えざるを得ないだろう。
今度の解散・総選挙によって、はじめて日本の政治が米国の政治に影響を与える事になる。
いや、米国にとどまらない。世界の政治を動かす事になる。
軍事的対立に倦んだ世界の国民は、新党憲法9条を国是に掲げる新党憲法9条の動きを見て、触発されるに違いない。
世界中が、軍事覇権と金融資本主義支配で利益を受けて来た者たちと、その犠牲になって苦しめられてきた者たちとの戦いに突入する事になる。
それは歴史的必然の戦いである。
そして、その帰趨は、もちろん、平和と共生を望む大多数の世界の人々の勝利になる。
その口火を日本が切るのだ。
今度の解散・総選挙は、本当の意味で政界大編成につながる解散・総選挙になる。
そうしなければいけない。
すべてはこのオスプレイの日米共同訓練のニュースから始まる(了)
CNNの2月20日の配信で、「ストックホルムの国際平和研究所は20日までに世界の武器取引が冷戦終結以来、最も高い水準に達した。米国の武器輸出は群を抜いて多く、2016年までの5年間で世界の武器の33%を占めた。中東の各国が輸入した武器は2011年までの5年間に比べて86%増になった。
中東のほとんどの国はシリアやイエメンの内戦に軍事介入や自国の内戦や周辺国との緊張の高まりで、輸入した武器の量がその前の5年間に比べて、200%アップしたところもある。
中東各国はこの10年間、豊かなオイルマネーを背景に武器輸入を増やしてきた。しかし原油価格の下落で、今後この地域の武器取引が減少すると同研究所は予想している。」
次のターゲットはアジアです。これからはこの中東の悲惨を繰り返さないためにも、米国の武器輸出の手助けしてアジアをかく乱すべきではありません。
憲法9条を国是にした国つくりで、むなしい武器の輸入競争を自国民のために使うように模範を示すべき時がきています。