「一枚の写真が国家を動かすこともある」
そういうキャッチフレーズを掲げるフォトジャーナリズム月刊誌があります。
広河隆一氏が創刊したDAYS JAPANがそれです。
その最新号(3月号)に、「トランプ時代を生き抜く言葉」という特集号があり、8名の識者の言葉の冒頭に、私の言葉が掲載されています。
トランプ政権が動き出して間もない1月末に原稿依頼があり、あわてて書いたものです。
それはそのまま私の新党憲法9条の立党精神です。
そう思って書きました。
だから私はその原稿を書いた時、それを新党憲法9条のHPに掲載して皆と共有しようと思いましたが、著作権の関係があると思ったのでその号が発行されるまで控える事にしました。
そしてその3月号が発行され、私の手元に届きました。
これで晴れて以下の通りその全文を公開することができます。
私が驚いたのは私の肩書が新党憲法9条代表となっていたことでした。
私が肩書をみずから名乗る時は、元レバノン大使か、せいぜい外交評論家ぐらいです。
新党憲法9条代表という肩書をつけて私を紹介してくれたのは、このDAYS JAPANがはじめてです。
決して私からそう書いて欲しいと頼んだわけではありませんでした。
DAYS JAPANは、新党憲法9条を支援するメディアの第一号となってくれたのです。
私はひとりで勝手にそう思っています。
これから新党憲法9条の事をほかのメディアでもどんどん取り上げてくれることを願っています(了)
以下引用
トランプ大統領が就任し、世界の指導国であるはずの米国が、世界の破壊国になってしまったかのようです。この歴史的な危機を世界はどう克服できるのか、それは誰にもわかりません。
しかしはっきり言えることは、トランプ大統領が現れたから世界が混乱したのではなく、世界が混乱していたからこそ、トランプ氏のような大統領が生まれたということです。
すでに世界は、時代に逆行する形で軍事覇権主義が復活し、あらたな戦争である「テロとの戦い」も出口が見えないほど悪化していました。そして世界は極端な貧富の格差に喘いでいました。そして、そのような深刻な問題に対して、既存の政治は何一つ有効な解決策を見いだせないまま、状況は悪化していく一方でした。何とかして欲しいという叫びが、トランプ氏のような極端な人物を求めたのです。
現状を否定する政策を次々と有言実行するトランプという指導者に、不満を抱く人たちがはけ口を求める気持ちは分からないではありません。しかし、やはり「米国第一主義」を公言し、次々と他国と敵対関係を強行するトランプ大統領は間違っています。そのような自国優先主義の政策を皆が取り始めると、その行き着く先は戦争しかなく、戦争になればすべてが敗者になります。
いまの世界に必要なことは、人間の理性を信じ、すべての国、すべての国民、すべての民族が、平和で友好的に共存することの重要性に気づくことです。それを世界に訴える事のできる国は、憲法9条を持つ日本しかありません。いまこそ私たちはこの国の政治家たちに、憲法9条をこの国の国是とするように求め、私たちの手で、日本を世界に誇れる国にしなければいけません。
トランプ大統領の出現は、私たちにその重要性を教えてくれたのです。その教訓をどう生かすかは、私たち一人ひとりにかかっています。平和な日本と世界をつくることができるのは、私たち一人ひとりなのです。
引用終わり
「DAYS JAPAN」、いい雑誌です。2011年の福島第一原発事故後、写真雑誌であるにも関わらず、福島県内の放射線量を地図上に詳細に明示したり、福島県の子供たちを沖縄に定期疎開させたりしていたことが印象に残っています。