安倍政権が倒れるとすれば、それはアベノミクスの失敗でも、外交の行き詰まりでもない。
土地問題をめぐるスキャンダルだ。
そう思わせるような、とんでもない事件が起きている。
その事を私が知ったのはインターネット情報であるが、それを最初に紙媒体で取り上げたのは、2月11日付の日刊ゲンダイであった。
そして、日刊ゲンダイはきのう2月15日付でも追及している。
そのスキャンダルとは、財務省近畿財務局が大阪府豊中市の学校法人「森友学園」に払い下げた土地の疑惑問題だ。
なにしろ市場価格の10分の1で売却されていたというのだ。
その疑惑が発覚したのは、売買契約書類の公開請求をしていた木村真という豊中市議が、いつまでたっても公開請求に応じないため、大阪地裁に提訴したためだ。
そうしたら慌てて公表された。
そこではじめて売却価格が不当に低い事が発覚したのだ。
「森友学園」は、学校建設の寄付金集めの際に、なんと「安倍晋三記念小学校」をつくると、説明してきたという。
しかも、その小学校の名誉校長は安倍昭恵夫人であるという。
そして「森友学園」の総裁は、日本最大の右翼団体である「日本会議」の大阪代表であるという。
その学校の教育方針が「愛国心と誇りを育てる」ことだと言う。
「森友学園」の経営する幼稚園に安倍昭恵夫人が訪れた時、「安倍首相ってどんな人?」と学園長から聞かれた園児が「日本を守ってくれる人」と答え、昭恵夫人は涙を浮かべて「ありがとう。(安倍首相に)ちゃんと伝えます」と応じたという。
何から何まで出来過ぎた話だ。
とりわけ国有地の売却価格が市価の10分の一という話が犯罪的だ。
こんな一大スキャンダルがどうしてメディアで騒がれないのか。
そう思っていたら発売中の週刊朝日(2月24日号)が書いた。
近く民進党が国会でこの問題を追及する構えだと。
民進党だけでは心もとない。
共産党の力を借りて、徹底的に安倍首相を追及すべきだ。
そうすれば大手新聞も書かざるを得ない。
大手新聞が大きく書くと、国民の知るところとなる。
国民が知れば、さすがにこれは許せない、となる。
安倍首相は窮地に追い込まれるかもしれない。
これこそが野党共闘である(了)
夕方のテレビの、関西ローカルのニュースでは、2月に入ってから何度か取り上げられています。
昨日は、学校の理事長(?)がインタビューされていました。全国ニュースでも取り上げてほしいです。
私が知る限りでは、朝日新聞が2月9日の38面でかなり大きく取り上げています。
その後も取り上げていましたし、今日の朝刊38面でも関連記事を書いています。