トランプ大統領の暴走は止まりそうもない。
世界はそれぞれ自国の利益を守るために対応策に動き出した。
日本にとっては、まさに黒船砲艦外交の再来だ。
いまこそ国を挙げて日本の国益を守る対策を政府、国民が一体となって、死に物狂いで考え、実行する時である。
ところが現実はあまりにもお粗末だ。
外務省幹部は28日の日米電話首脳会談について、「トランプ氏が激しく攻め込んでくる感じは受けなかった」と、2月10日に行われる日米首脳会談で認識の差が縮まる事に期待を示したという(1月31日日経ほか)。
何というノー天気だろう。
電話で何と言ったか知らないが、トランプが本番の首脳会談で攻めて来ないはずがない。
そのような根拠のない希望的観測に基づいて外交をして来たから、日本外交はことごとく裏目に出たのだ。
こんな無能な外務官僚に安倍首相が腹を立てるのはわかる。
しかし、だからといって、首相自らトヨタ社長と会ってトランプに迎合するような独断外交に走ってはいけない。
米国内での雇用創出策を日本の自動車メーカーに要請してトランプを喜ばせようとしても(1月31日読売)、そしてトランプの事だから、それを評価して、さすがはアベだ、とおだてあげるだろうが、それだけではもちろん終わらない。次々とかさにかかって米国第一の要求を突きつけてくるだろう。
安倍首相は、それに対抗して日本の要求をトランプ大統領に突きつけて、五分五分の首脳会談にもっていかなければいけない。
安倍独断外交ではとてもトランプの黒船には勝てない。
いまこそ国をあげてトランプ対策を考える時だ。
ところが国会の論戦を聞いていると、トランプ対策までもが政局になっている。
野党は、日本としてどうすべきか、という具合策を提示できないまま、安倍政権の対応策批判に終始している。気楽なものだ。
私が安倍首相なら、政局はひとまずおいて、いまこそ与野党が協力して対策を考えようと訴える。
しかし、批判されればすぐにブチ切れる安倍首相は反論に終始して時間を浪費している。
いまは団結すべき非常事態だ。
私が挙国一致内閣が必要な時が来ると言って来たのは、こういう時である(了)
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国際的人権団体「アムネスティインターナショナル」が、沖縄米軍基地建設反対運動していた「沖縄平和運動センター」の議長が昨年十月から器物損壊の疑いで、逮捕拘留されててから、身柄を拘束せれ続けていることについて、[身体の自由への侵害だ」などと強い懸念お示した。「日本政府による基地反対運動の抑圧とも指摘されていて、反対運動を萎縮さされるおそれがある」と強い懸念を示し、抗議の声明を発表した。ー31日のNHKnews
50か国以上も外国訪問している首相は、「米軍基地建設は、国是にしているので、自国民が反対したら、捕らえても私はやり遂げます。]と鼻高々に話しているのでしょうか。フィリピン大統領は、前政権が約束した米軍の宿泊施設の建設を反対したいので、米国新政権に申し入れますと語った。
やはり新党憲法憲法9条が、必要で、そのうねりが大きくなれば、自国民のために働く政府ができることになるでしょう。