統一教会が記者会見をするというニュースが流れた時、私は直感的に思った。
開き直るつもりだなと。
やはりそうだった。
政治団体との友好関係を堂々と認めたのだ。
しかも、共産主義に反対する政治団体を応援して来たと、反共集団であることを宣言した。
私が驚いたのは、名称変更に関する釈明の部分だ。
いくら名称変更を申請しても十何年間も文科省に取り合ってもらえなかった。
最後は提訴するつもりでいたら名称変更を認められた。
名称変更のために政治的圧力を使った事は一切ないと。
これは、当時の下村元文科大臣をかばい、政治的圧力があったことは100%事実だと野党のヒアリングで語った前川元文科省次官に対する痛烈な批判だ。
この名称変更の不許可については、行政法の専門家の中には、官僚の職務はあくまでも法律に定める要件を満たしているかどうかを基準として判断すべきで、それ以外の要素、例えば、反社会的だから認めないといった配慮で決めるのは、官僚の越権行為だと語る者がいる。
確かに一理ある。
前川元次官は、政局に偏った勇み足発言を繰り返したと言われても、おかしくないのだ。
もし、文科省が、提訴されたら負けると考えて名称変更を認めるようになったとすれば事情はまるで違ってくる。
さすがに、反社会的行為については認めて、謝罪するかと思った。
しかし、これについても全面謝罪するわけではなかった。
それどころか、霊感商法などやっていないし、被害者からの提訴も減少してきていると。
根拠のない批判をされてきて、まるでいじめにあって来たようなものだと。
ウーン、見事な開き直りだ。
そして、はたと膝を打った。
この記者会見は、岸田内閣誕生の日に合わせて行われた見事な岸田政権への援護射撃ではないのか。
という事は、岸田第二次政権は、安倍政権を見事に引き継いでくれたということではないのか。
野党は、死んだ後でも、安倍首相との戦いから逃れられないということである(了)
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