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森友改ざん訴訟でなぜネット上の応援が起きないのか

 いよいよあす、森友改ざん訴訟の初弁論が始まる。

 改ざんを命じられた事を苦にして自殺した近畿財務局職員の妻が真実を知りたいと起こした訴訟だ。

 これほど国民が関心を持つ訴訟は最近の政治ではない。

 なぜなら、この森友改ざんは安倍首相の一連の権力の私物化の始まりであり、一丁目一番地であるからだ。

 すべては、「私や妻がかかわっていたら首相はもとより議員を辞める」と国会で大見得を切った安倍首相の言葉のせいだ。

 そのひとことが日本の政治をマヒさせ、しかも犠牲者まで出した。

 裁判所は正義を実現する判決を出さなければいけないのだ。

 ところが、この裁判で赤木夫人を応援するネット上の動きがいまだ出て来ない。

 黒川東京高検検事長の次官就任に際しては、あれほど大きなうねりがネット上に出て来たのに、なぜこの裁判ではそれが起きないのか。

 検察法改正という玄人筋の問題にあれほど反対したネット上の世論が、なぜここまでわかりやすい安倍首相の不正について声を上げないのか。

 この国の司法はすべて裁判所が決めている。

 検察の悪すら裁判所が決める。

 そして裁判所こそ権力と一体になっているのだ。

 権力の不正を糾弾する相手の本丸は裁判所なのである。

 裁判所は世論に弱い。

 だから、不当裁判を許さない、そういうハッシュタグををつけたツイートが、いまこそあの黒川人事の時以上の大きなうねりを上げて起きなければいけないのだ。

 果たしてそれが起きるか。

 裁判は長丁場だ。

 しかし、今度の裁判だけは急がなくてはいけない。

 安倍首相が首相であるときに正義は実現されなければいけないのだ。

 世論はそれを大きな声で裁判所にいますぐ伝えなければいけない。

 裁判所に圧力をかけなければいけないのだ。

 「時はいま」、である。

 「敵は裁判所にあり」だ。

 世論もまた正念場を迎えている(了)

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