ついに沖縄で在日米軍関係者のクラスター感染が発生した。
沖縄県は11日、60名を超える米軍関係者のコロナ感染者が確認されたと発表したのだ。
ところが、例によってとんでもない事になっている。
いくら詳細な情報を求めても米国は教えないのだ。
感染が基地内にとどまっているならまだいい。
しかし米兵や軍属は外に出て遊ぶ。
米基地内には日本人職員がいる。
感染が沖縄中に蔓延することは目に見えている。
なぜこんなことになるのか。
なぜ緊急事態なのに、在日米軍関係者の感染をもっと厳しく取り締まれないのか。
感染者の日本への入国は厳格に規制されているはずだ。
特に米国は世界一の感染者を出している国だ。
あのビーガン米国務副長官さえ、日本入国は例外だったし、その行動は厳しく規制された。
なぜ米軍関係者だけがここまで野放図なのか。
その理由は、日米関係の実態を少しでも知っている者ならわかるはずだ。
日本は日米安保条約(日米地位協定)という不平等条約で主権を奪われているからだ。
米軍は好きな時に、好きなだけ、好きな数の米軍を日本に駐留させる権限を持っている。
米軍機で米軍基地に飛んできた米軍関係者は、入国手続きなしにいつでも基地外に自由に出入りできる。
米軍関係者の日本国内におけるあらゆる行動には、日本の警察権、裁判権は及ばないのだ。
いつもなら、またかと、怒り、あきらめるところだ。
米軍関係者のクラスター感染を発表した玉城沖縄県知事も、怒って見せたが、あきらめ顔だ。
しかし、今度だけはそれで済ませていけない。
なにしろ、コロナ感染は人類が生き残れるかどうかの災難だ。
世界中が苦しんでいる前代未聞の疫病だ。
どの国の国民も、政府の対応の無能さに怒りをたぎらせている。
その中でも、特に米国は世界最大の感染国だ。
その原因がトランプ大統領の科学を信用しない無責任ぶりにある。
なにしろ、初めてマスクをつけたということがトップニュースになる国だ。
そんな国が、日本に対して在日米軍で治外法権を盾にやりたい放題だ。
いまこそ日本はこの差別を大声で世界中に知らせるべきだ。
安倍政権がそれをするはずがない。
みずから世界に恥をさらすようなものだからだ。
玉城知事が、野党政治家が、そしてメディアが、大騒ぎをするのだ。
そうさせるために、沖縄県民が、そして日本国民が、騒ぎ出すのだ。
上品なやり方なら、日米地位協定という不平等条約は即時改正せよと騒ぐのだ。
下品なやり方なら、ヤンキー・ゴーホームと叫ぶのだ。
米軍から痛めつけられている世界の国民は大喝采を送るだろう。
トランプ大統領は、それなら撤退してやる、と言い出すこと間違いない。
在日米軍経費の負担増などという馬鹿げた要求は雲散霧消する。
天から降って湧いたこのチャンスを生かせないようでは、日本は米国から永久に逃れられないと、日本国民はいまこそ覚悟すべきだ(了)
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