読売新聞が小さく報じた。
スティーブン・ビーガン国務副長官は6月29日、語ったと。
「トランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による首脳会談について、米大統領選までの開催はおそらくないだろう」と。
調査研究機関のインターネット上のイベントで語ったというのだ。
この記事を見つけて私はいよいよ、「米朝サプライズ首脳会談実現」という私の予想が現実味を帯びてきたと思った。
こんな発言をビーガンが副長官が自ら発するはずがない。
質問されたから答えたのだ。
つまり、次の米朝首脳会談の可能性について皆が、「トランプ大統領の在任中にありうる」と思っているからこそ、その可能性について質問が出たのだ。
それに対して、はぐらかすのならまだわかる。
しかし、わざわざ「ないだろう」と否定した。
そして、その理由として「新型コロナウィルスの影響も踏まえれば・・・」と誰もが納得するような理由をつけている。
こんな重要な発言を、トランプ大統領の了承なしにできるはずがない。
これは、ビーガン国務副長官に否定させておいて、それをもっとも効果的なタイミングで再否定して驚かせる。
そうトランプ大統領が考えている証拠だ。
ご丁寧に、ビーガン国務副長官はその発言をこう締めくくっている。
「米朝が実質的な進展を得るための時間はまだあると思っている。我々はその準備が出来ている」と。
見え透いた呼びかけだ。
ビーガン国務副長官にこんな呼びかけをさせているようでは危うい。
どうせ呼びかけさせるなら、北朝鮮が嫌っているポンペオ国務長官にさせて頭を下げさせるのだ。
いや、どうせ呼びかけるなら、トランプ大統領自らが、金正恩委員長にお得意のツイッターでラブコールすべきだ。
「もういちどロケットマンに会いたい」と。
金正恩委員長は、健在なら、感涙して表に出てくるだろう。
ビーガン国務副長官にこんなことを言わせるようでは、ひょっとして、さすがのトランプ大統領も、ボルトンの暴露本でやる気をなくしたのか。
あるいは金正恩委員長が出てこれないことを知ってやる気をなくしたのか。
それはわからない。
私はトランプ大統領の電撃訪朝を期待する。
そして、その仲介を習近平の中国がすることを期待する。
そこまで来れば、もはや私の夢想だ。
しかし、それぐらいのことをやらないようでは、トランプ大統領を評価する何物もないことになる。
それではあまりにも面白くない(了)
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