シナリオ通り6月24日に国家安全保障会議が開かれ、陸上イージスの白紙撤回が了承された。
こんな大きな計画変更が激論もなくあっさりと承認されたことは、いかにこの計画がいい加減なものであったかの証拠だが、ここではそれは問わない。
私がここで言いたいのは河野防衛相が涙を流したという記事についてだ。
きょう6月26日の毎日新聞が小さな囲み記事でこう報じていた。
すなわち、イージスアショアの配備断念の為にきのう25日、自民党の会合が開かれ、河野防衛相が出席して説明したらしい。
ところが、その説明の最中に、河野防衛相が涙ぐむ場面があったというのだ。
さては、迷惑をかけた県民や国民に詫びて泣いたのか。
それとも購入先の米国に詫びたのか。
いや、白紙撤回を決めた自らの英断に酔いしれ、おまけにそれで点数が上がってポスト安倍に急浮上したことへのうれし涙だったとでもいうのか。
そう思って読み進めたら、いずれでもなかった。
昨年7月の参院選で配備反対を訴える野党に負けた秋田選挙区の中泉松司という元参議院議員の名前をあげて、次のように詫びたと言うのだ。
「電話申し上げておわびした。とりかえしつかないが、こころよりおわびしたい」と。
もっとやはく撤回しておけば、ジージスアショアは争点にならず、従って中泉候補も負けることはなかったというわけだ。
政治家は選挙がすべてに優先するということだ。
どこまでいっても笑わせてくれる河野防衛相である(了)
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