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手の内を見せるのが早すぎるトランプ大統領

 早朝のNHKニュースが、米連邦最高裁が、ボルトン暴露本の出版差し止めを求めるトランプ大統領の要求を却下したと報じた。

 これでますますトランプ大統領の再選が難しくなる。

 人種差別を擁護するような言動を繰り返して黒人票を失う上に、ボルトン暴露本で、大統領再選の為には敵国に米国を売るような真似をしていることが身内の目撃で明らかにされるからだ。

 クリントンの情報漏洩をロシア政府と結託して選挙中に流したと言われるロシア疑惑。

 息子の贈収賄を明らかにしたら援助するとウクライナ政府に圧力をかけたとされるウクライナ疑惑。

 それに加えて、いまや超党派で厳しく接する中国に、大統領選で有利になるよう農産品を買ってくれと習近平主席に頭を下げたというのだ。

 さすがの岩盤支持者も離れていくだろう。

 しかし、トランプ大統領には選挙で負けても大統領に居座り続ける切り札がある。

 それは選挙結果をフェイクだ、でっち上げだと、拒否する事だ。

 そう思っていたらトランプ大統領は早々とその切り札を切ってしまった。

 きょう6月21日の読売が報じた。

 トランプ大統領は米政治専門紙であるポリティコのインタビューで大統領選の結果を受け入れるかどうか聞かれて、明言を避けつつ、クリントン元国務長官も、「結果を受け入れると言いながら、決して受け入れなかった」と言ったらしい。

 おまけに、複数の州が郵便投票を拡大しようとしていることについてトランプ大統領や共和党は「不正が横行する」と拡大阻止に向けた法廷闘争を展開している中で、トランプ大統領は次のように語ったというのだ。

 「私にとっての最大のリスクは、これらの訴訟に負ける事だ。訴訟に勝てなければ、選挙が危うくなる」と。

 これを要するに、負ければ選挙結果を不正だといって受け入れないと言っているのだ。

 しかし、切り札は最後に使ってはじめて効果的になる。

 いまごろ手の内を見せてどうする。

 そこまでトランプ大統領は追い込まれつつあるのだろう。

 安倍首相より事態は深刻かも知れない(了)

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