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こんな国会論戦なんて税金の無駄だと書いた朝日

 きのう6月9日の衆院予算委員会の模様を報じるきょうの朝日の記事の見出しは、「税のムダ 国会論戦」という見出しである。

 その意味するところは、もちろん安倍政権が成立を急ぐ第二次補正予算案の内容について、野党が、税金の無駄遣いだと攻撃し、安倍首相がその批判は当たっていないと応酬した論戦を意味している。

 しかし、私はこの見出しを見た時、朝日は国会論戦の不毛さを皮肉って、こんな国会論戦は税金の無駄遣いだ、と書いたと思った。

 いや、ひょっとして朝日はそういう皮肉を込めてこの見出しをついけたのではないか。

 そう思えるほど、もはや国会論戦は意味をなさなくなってしまった。

 きのうの国会答弁で森法相は答えたという。

 5月22日に辞職した黒川前東京高検検事長に約6000万円の退職金が来週中にも支払われると。

 本来ならば野党は「ふざけるな」と補正予算審議をボイコットし、安倍首相を内閣総辞職に追い込むべきところだ。

 しかし、現実には、怒った振りをして終わっている。

 極めつけは国民、立憲、社民の三党が補正予算案に賛成する方針をはやばやと表明した事だ。

 ひとり共産党だけが反対したという。

 これでは野党共闘は事実上崩壊したも同然だ。

 いうまでもなく、今度の補正予算審議は、安倍暴政の破綻が満載の中で行われている国会審議だ。

 どれひとつとっても安倍政権の命取りになるものばかりだ。

 それにもかかわらず、野党は共闘して安倍政権を解散・総辞職に追い込めなかった。

 そんな国会論戦など税金の無駄だ。

 朝日新聞はそう言いたかったのではないか。

 そう思わせるような、きょうの朝日の見出しである(了)

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