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金正恩「重体報道」の裏にあった米国と韓国のせめぎ合い

 金正恩「重体報道」の大騒ぎはなんだったのか。

 このことについて、きょうまでまだ説得力のある解説を見た事がない。

 というよりも、まともな解説はこれまで一切お目にかかったことがない。

 結果的には誤報だったわけだが、これほど大きな国際問題の誤報にもかかわらず、誰もCNNの誤報を問題にしない。

 その背後に何かあると思っていたら、5月8日の東京新聞で五味洋治論説委員が書いた。

 これはトランプ大統領が文在寅大統領の対北朝鮮融和政策の再開の動きをけん制するために意図的に流した情報操作ではなかったのかと。

 それを警戒した韓国だったからこそ、真っ先に反応を示し、「異常は認められないず、地方に滞在中」とまで踏み込んで、CNNの報道を否定したのだと。

 なるほど。

 これならトランプ大統領の一連の発言も合点がいく。

 重体報道について聞かれ、いまは語れないが自分は知っていると答えていた。

 元気である事を期待すると語っていた。

 その時の印象は決して深刻な結果になるという感じではなかった。

 そして、金正恩が姿を現したとき、よかったと喜んだ。

 文在寅大統領を脅かし、南北融和の動きをけん制した時点で目的は完了したのだ。

 それにしても、不明な点は残る。

 北朝鮮がほとんど沈黙を通したことだ。

 ひょっとして、北朝鮮とトランプは文在寅大統領けん制で連携プレーをしていたのか。

 そういえば、北朝鮮のミサイル発射や南北境界線での銃撃戦も、南北融和へのけん制だったのか。

 そして、なぜ中国は何も語らないのか。

 中国の医師団が大挙して訪朝したのは何だったのか。

 あの写真もまた米国の偵察衛星による写真ではなかったのか。

 北朝鮮をめぐる各国の思惑のすべてを解説してくれる者はいまだ出て来ないままだ(了)

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