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トランプの米大使館エルサレム移転を容認したバイデン

 たったいま、ネット上で注目すべきニュースが飛び込んできた。

 すなわちAFPが流した。

 トランプ大統領が2017年に在イスラエル米大使館をテルアビブからエルサレムに移転させたことについて、当時反対を表明していたバイデン大統領候補が、「反対しない」と言い出したというのだ。

 かつてオバマ候補がブッシュを大統領を破って次期大統領になった時、その直前にイスラエルがパレスチナのガザを攻撃したことがあった。

 それを見たオバマ次期大統領は、就任する前にもかかわらず、イスラエルを全面支持するという声明をわざわざ発した。

 私は、「ブルータス、お前もか」という思いでオバマ次期大統領に対する期待を失望に一変させた。

 今度のニュースだ。

 「バイデン、おまえまでもか」という思いだ。

 おりから、オバマに次いでヒラリー・クリントンまでもバイデン支持を表明した。

 民主党はいいよ一致団結してトランプ大統領に勝つ覚悟を固めたようだ。

 やっと大統領選が面白くなる。

 トランプ大統領が苦戦するかも知れない。

 そう喜んでいた時に、このバイデン発言だ。

 やはり米国は何も変わらない。

 少なくとも中東政策に関してはオール親イスラエルだ。

 パレスチナはますます見殺しにされていく。

 そう落胆したくもなる。

 しかし、それでも私はバイデンに勝ってもらいたい。

 バイデンの発言はまだ含みを残しているからだ。

 すなわちAFPはバイデンはこう述べたと報じている。

 自分はあの時、イスラエルとパレスチナの間の中東和平の一環としてでない限り米大使館を移転させるべきではなかったとの考えを示した。

 しかしもう実行されてしまった。実行されてしまった大使館を再びテルアビブに戻すことはしない。

 そう述べたというのだ。

 この発言が、資金集めのネットイベントで発せられた言葉である事をあわせ考えれば、こう好意的に解釈できる。

 つまり、いまここでトランプ大統領の決定を覆してエルサレムからテルアビブに再移転すると言ってしまえば、パレスチナは喜ぶだろうが、米国内のユダヤ票を失い大統領選で負ける。

 それでは元も子もない。

 ここはとりあえず大統領選に勝つことを最優先し、晴れて大統領になった後で、中東和平を再構築するつもりだ。

 そう解釈できない事もない。

 そう好意的に解釈し、私はバイデン候補のこれからの言動を注視していくつもりである。

 米国がその気にならない限り、パレスチナ問題は動かないからである。

 バイデンを見放すのはいつでもできる。

 そう思って今後のバイデンの言動を注視していきたい(了)

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