新党憲法9条

憲法9条それは希望

米国大統領選が盛り上がらない理由

 いまやトランプ大統領の唯一、最大の関心事は11月の大統領選に勝つことのようだだ。

 すべての言動を大統領選に照準を合わせている。

 それに比べ、迎え撃つ民主党の動きが鈍い。

 なぜか。

 コロナ危機で、まともな選挙活動が出来ないからか。

 しかしトランプ大統領はコロナ危機さえも選挙運動に使っている。

 なぜ民主党側はもっと積極的に動かないのか。

 コロナ危機と両立するやり方はいくらでもあり得るはずだ。

 サンダース候補が民主党の候補者争いから降りた時点で、トランプとバイデンの一騎打ちになった。

 それをチャンスととらえて、もっと民主党側は攻撃的になれるはずだ。

 そう私は書いてきた。

 ところがそうはならなかった。

 なぜなのだろう。

 思っていたら次のようなニュースを見つけた。

 東部ニューヨーク州の選挙管理委員会が6月に予定されていた民主党予備選の中止を決定したら、サンダース陣営が「民主主義への挑戦だ」と反発しているというのだ。

 これはおかしい。

 選挙管理委員会は、バイデン候補が民主党の統一候補になることが事実上決まったから、もはやウィルス感染の危険性をおかしてまで予備選を行う必要性はないと判断して中止した。

 私もそうあるべきだと思う。

 予備選をやる暇があればトランプ大統領との一騎打ちの戦いを早く開始すべきだ。

 サンダース候補も、民主党が勝つためにバイデンを応援する事にしたと言ったし、オバマ前大統領も異例のバイデン支持表明をした。

 ニューヨークの予備選どころか、すべての予備選を止めて、指名決定の民主党党大会を前倒ししてでも、トランプ大統領との一騎打ちを始めて大統領選を盛り上げるべきだ。

 ところが、サンダース陣営はそう考えないようだ。

 予備選中止は「蛮行だ」として撤回を求める声明を発表したらしい。

 このままいくと、民主党は、穏健派と急進左派との路線対立の再燃が危惧されるという。

 洋の東西を問わず、内ゲバは左翼にとって避けられないようだ。

 外の敵よリ内なる敵との戦いのほうがより熾烈なのだ。

 トランプ大統領がサンダース候補を応援したはずである(了)

Comment On Facebook