治療薬について、私はアビガンにこだわるつもりはない。
どんな治療薬でもいいのだ。
それが効果的で、副作用の心配が少なく、安く、誰もが簡単に使えるものなら、何でもいい。
報道によればそれがアビガンではないかと思うだけだ。
そしてそのアビガンで驚くべきニュースに接した。
きょう4月23日の読売新聞が、アビガンで中国が攻勢に出たという記事をスクープ配信した。
すなわち、富士フィルムの富山化学(東京)が製造する新型インフルエンザ治療薬「アビガン」が注目される中、中国が国をあげて後発薬(ジェネリック)の生産に着手し、国外への提供を本格化させたというのだ。
しかも、すでに現実に進んでいる。
トルコは3月に中国にアビガンの後発薬の提供を求め、中国はすぐに製造に取り掛かり発送している。
トルコはそれを早期の患者に使って効果が認められ、3月下旬に追加分を要求したという。
中国はタイやドイツなどにも提供しており、再注文も多いという。
このニュースが事実としたら、日本は完全に先を越されたことになる。
やっぱり中国は、静かにしていたと思ったら、密かに日本を出し抜こうとしていたのだ。
後発薬とは、ひとことでいえば特許の対象外である瓜二つの薬だ。
品質や効用に劣ると言われているらしいが、この際はそんなことはどうでもいいことだ。
他国が必要と、使っているのだから臨床と使用を他国の責任で一気に解決できる。
そして、何よりも効果だ、実績だ、そして安さだ。
コロナの軽症者に利けば、夢のコロナ新薬になる。
読売新聞はこう締めくくっている。
「国産治療薬として国際社会に存在感を示したい日本政府の思惑を狂わせかねない」と。
そんな呑気なことを言っているから日本はダメなのだ。
アビガンで日本は中国に先を越されてしまったのだ。
それにあわてて、安倍首相が急いでアビガンの実用化に舵を切れば、せめてもの救いになる(了)
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