きょう4月17日の毎日新聞が、森友疑惑で再調査を求めている赤木夫人への呼びかけに賛同する署名が30万筆集まったと報じていた。
しかし、この数を見て私はやはりと失望した。
30万筆しか集まらなかったのだ。
よほどのことがない限り、署名の数はこれ以上増えないだろう。
赤木職員の遺書が出て来ても、何も出来なかった事になる。
何故、再調査要求運動が広がらなかったのだろう。
それは分からない。
しかし、私には一つの確信がある。
週刊文春を使って訴える赤木夫人と相澤記者の戦略が間違っているのではないか。
戦いの目的は真相解明の再調査ではない。
真相は既に分かり過ぎるほどわかっている。
安倍首相を辞任に追い込んで責任を取らせることしか、いまや、赤木、相澤記者がやらねばならない事はないのだ。
そして、その最善の方法は昭恵夫人の証人喚問の実現だ。
それが出来なくても、昭恵夫人を批判し続けるのだ。
逃げるのは無責任ではないかと。
そうすれば、必ず世論が味方し、安倍首相は辞めざるを得なくなる。
週刊文春は毎週のように特集記事を続けている。
しかし、第一回目の遺書のスクープの後はどうでもいいような記事ばかりだ。
そして今週号(4月23日号)の記事である。
ついに赤木氏の上司だった近畿財務局の幹部を問い詰めている。
しかし、これは大きな戦略ミスだ。
もちろん、赤木氏を殺した直接の責任者は、近畿財務局の上司、同僚だ。
これを要するに、今度の事件は、安倍夫妻と、それに忖度した財務本省の幹部たちの責任が一番大きいが、財務本省の要求を拒否できなかった近畿財務局全体の責任も大きい。
近畿財務局の職員の多くは、たとえ幹部であってもノンキャリアだ。
もし彼らが一致団結して権力に抵抗していたら、赤木氏は苦しむ事は無かった。
しかし、本省キャリアに一番弱いのは、上昇志向のノンキャリアたちだ。
あるいは、長いものに巻かろという事なかれ主義の、赤木氏の同僚ノンキャリアたちだ。
彼らこそ、嫌な仕事をすべて赤木氏一人に押しつけて逃げたのだ。
最後は赤木氏一人が改ざんをさせられた。
つまり、今度の事件は、安倍忖度事件であると共に、近畿財務局内のいじめなのだ。
今週号の週刊文春(4月23日号)は、まさに戦いの相手を赤木氏の直属上司に向けている。
これでは戦いの相手を間違う事になる。
いじめをし、天下って出世していった上司や、赤木氏一人に改ざんを押しつけた同僚たちは、もちろん責任がある。
しかし、彼らもまた安倍首相と本省幹部の犠牲者なのだ。
被害者同志が戦う。
これほど愚かなことはない。
今からでも遅くない。
赤木夫人と相澤氏はもう一度原点に立ち返り、昭恵夫人に照準を絞るのだ。
幸いにも週刊文春の今週号は、昭恵夫人の理不尽な行動をスクープ報道してくれた。
つまり、コロナ対策の為に安倍首相が行動自粛を国民に呼びかけた3月14日の翌日に、昭恵夫人は知人らと一緒にマスクもつけずに大分県の宇佐神社のお参り旅行をしていたというのだ。
ここまで日本国民をバカにした人物が昭恵夫人なのだ。
ここまでバカにされた自らの妻に対し、何の注意も出来ない男がこの国の首相なのだ。
くり返す。
攻撃対象を昭恵夫人一人に集中せよ。
そうすれば、安倍首相は辞任せざるを得なくなる。
赤木夫人と相澤記者は戦いの原点に戻るべきである(了)
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