いくら緊急事態宣言を発令しても、外出制限を徹底する事は出来ない。
ましてや接触機会の8割減は無理だ。
なぜか。
おそらく、誰もが自分だけは感染しないと思っているからだろう。
そして、たとえ感染したとしても、自分は重症にはならないと楽観しているからだろう。
実を言えば私もそうだった。
あの瞬間までは。
その瞬間とは、コロナ感染者の治療に直接携わった医療関係者と思しき人が、コロナ感染の怖さを次のように語っていた時だ。
この感染の怖さは死に至るまでのスピードです、と。
罹ったと分かったとたん呼吸が困難になり、すぐに人工呼吸器をつけなくてはいけなくなる、と。
そして、人工呼吸器をつけても呼吸が困難になる、
早ければ数時間で死んでしまう、
その間、我々はなす術がない、と。
こんなに早く病状が進む感染は見たことがない、と。
たしか、このような事を記者会見でしゃべっていたのだ。
もちろん、これは深刻なケースだろう。
しかし、誰もが深刻なケースになりうるのだ。
これを聞いた途端、臆病な私は震え上がった。
あらためてコロナ感染が怖くなる。
それまでは、不要不急の外出もしていたし、マスクをかける事も忘れて出かける事もあった。
しかし、この発言を聞いてコロナ感染予防のためには何でもするという心境になった。
私がアビガン、アビガン、と言い出した理由はそこにある。
別にアビガンでなくてもいい。
治療薬でなくてもワクチンでもいい。
とにかくあっという間に死んでしまう危険からだけは免れたい。
生きていればどうにかなる。
死んでしまったらすべてがその時点で終わる。
死の恐怖を実感させる事こそ最善のコロナ対策だ。
そして、それはそのまま、不要な戦争を地球上からなくす最善策になると期待したい(了)
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