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いまよみがえる731部隊の悪夢

 発売中の週刊現代最新号(4月4日号)に、731部隊に関する9頁にわたるグラビアの一大特集が掲載されている。

 これには驚いた。

 タブーとされてきた731部隊について、ここまで一般公開された報道を私は近年見た事がない。

 731部隊とは、いうまでもなく、第二次大戦末期に存在した関東軍防疫給水本部の通称である。

 中国人やロシア人の捕虜を使って人体実験を繰り返し、細菌兵器を開発・使用した狂気の部隊だ。

 これ以上ない戦争犯罪だったのに、人体実験の詳細なデータと引き換えにマッカーサー占領軍から免責され、戦後も生き残った日本の戦後史に残るタブーの中のタブーだ。

 最も不都合な事実であり、日本の恥部だ。

 そんな731部隊を、なぜ週刊現代がいま一大特集したのか。

 おそらく、今度のコロナ危機が、中国か米国か知らないが、人為的に引き起こされたという陰謀説がささやかれていることと無関係ではないのだろう。

 つまり過去に日本は細菌兵器を使っていたのだ。

 いま中国や米国が使ってもおかしくないというわけだ。

 しかし、私がこの記事で注目したのは、人体実験の方だ。

 人体実験は、いまでは決して許されない。

 しかし、新治療薬の開発競争の裏には、人体実験まがいの非人道的な事が行われてきたことは暗黙の了解だ。

 そして、いよいよコロナ危機を乗り切るために、安倍政権はそれを始めるつもりだ。

 今朝のNHKニュースが繰り返して報じた。

 政府は新治療薬の開発を急ぐことにしたと。

 そして、その後に次のような言葉がつけ加えられていた。

 「希望する国と協力しながら」開発を進めていくと。

 希望する国といえば、新薬開発に熱心な医療先進国が念頭に浮かぶ。

 しかし、その逆に、人権意識の希薄な開発途上国も含まれるはずだ。

 多額の資金を供与する代わりに、日本国内では出来ない人体実験を他国の国民のリスクで行おうとしているならどうか。

 手のいい731部隊の現代版ではないのか。

 新治療薬の開発でコロナ危機が克服され、すべての人類が救われるならそれもいいかもしれない。

 しかし、東京五輪を成功させ、その手柄を引っ提げて更なる長期政権を狙おうというのが安倍首相の魂胆であれば、何をかいわんやだ。

 コロナ危機の克服や東京五輪のはるか前に、安倍政権を終わらせなければいけない。

 そして、それは皆のためである(了)

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