安倍首相が習近平訪日延期を乗り切ったことは書いた通りだ。
それでは東京五輪問題を乗り切る事ができるだろうか。
つまり7月に予定されている東京五輪・パラリンピックを開催できるのか。
これこそが安倍首相にとっての最大の問題だ。
そしてこれこそが安倍首相が決してあきらめたくないものだ。
しかし、いくらあきらめたくないと言っても、相手はコロナウィルスだ。
あの習近平主席すら「悪魔」だと言って訪日をあきらめざるを得なかった。
しかもコロナウィルスはどんどん世界中に広がっている。
どう考えても7月の東京五輪は困難だ。
誰もがそう考えるだろう。
ところが、ひょっとして、さすがのコロナウィルスもトランプ大統領には通用しないかもしれない。
私がそう思ったのはきょうの共同の記事を読んだからだ。
そこにはこう書かれていた。
男子ゴルフのメジャー初戦であるマスターズ・トーナメント(今年は4月9日開幕)を開催する米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長は4日、「現在の状況では予定通り進める」との声明を発表したと。
私はこの記事を見た瞬間にトランプ大統領のことが頭に浮かんだ。
トランプ大統領はこの声明を歓迎し、ひょっとして、予定通り開催しろと命令すらするかも知れないと。
確かにコロナウィルスと米国との戦いはこれからだ。
しかしトランプの頭にはコロナウィルスとの戦いに負けるシナリオはない。
克服しなければ大統領の再選はないからだ。
おまけに米国第一主義だ。
韓国の映画がアカデミー賞を取った事を知って、米国の映画がアカデミーを取らない事は許せない、という言葉を吐いて不快感を示したトランプ大統領だ。
世界に誇るマスターズが、コロナウィルスごときで延期・中止される事は、トランプ大統領の念頭にはないに違いない。
これから一か月の間あらゆる手を打ってコロナウィルスをやっつけたと宣言するつもりだ。
フェイクでもそういうだろう。
そして予定通りマスターズを開催させる。
もしそうなれば、安倍首相の東京五輪開催にとってこれ以上ない援護射撃になる。
4月の時点でコロナウィルスをもろともせずマスターズが出来たのだ。
5月末までには十分時間がある。
その時までに安倍首相はあらゆる手を尽くして日本はコロナウィルスに勝ったと宣言する気に俄然なる。
そしてIOCがそれを評価して東京五輪の予定通りの開催が決定される。
習近平主席はコロナウィルスに負けたがトランプ大統領は見事に退治した。
トランプ大統領にすべて従う安倍首相の事だ。
自分もコロナウィルスに勝ったと宣言するつもりだ。
はたしてそうなるのか。
もちろん私の勝手な想像だ。
しかし、もしマスターズが4月9日に予定通り開催されることになるなら、俄然、東京五輪の7月開催が現実的になる。
安倍首相が唯一気をつけなければいけないことは、「ゴルフ好きのアベがマスターズを予定通り開催してくれと自分に頼み込ん出来た」、とトランプ大統領にバラされないことだ。
果たしてマスターズは4月9日から予定通り開幕されるのだろうか。
私は開催されるほうに賭ける(了)
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