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ギリギリまでわからなくなってきた習近平主席の4月国賓訪日

 しつこいようだが、習近平主席の4月国賓訪日についてまた書くことにする。

 私にとって極めて関心が高い外交であるからだ。

 そして、習近平主席の4月国賓訪日が予定通り行われる事に限っては、私と安倍首相の願いは同じである。

 日中関係改善は誰が首相であっても重要である。

 きのう2月16日の読売が書いた。

 茂木外相はミュンヘンで王毅外相と会談すると。

 そこでコロナウイルス対策で日中協力を確認すると。

 習近平主席訪日についても意見交換すると。

 この記事を読んだ時、私は月末の楊ケッチ政治局員の訪日を待つまでもなく、習近平主席の4月国賓訪日は事実上決まったと思った。

 ところがきょう2月17日の各紙の書きぶりは、必ずしもそうはならなかったようだ。

 それどころか、後退している。

 つまり、一致したのは、「訪日実現に向けて連携して準備を進める」ことだけである。

 これは、今後のコロナウイルスの状況次第では延期もありうるということだ。

 そしてきょうの産経新聞が書いた。

 「習近平来日、なお流動的」と。

 中国では3月5日に開催予定の全人代の延期論まで浮上していると。

 楊ケッチ氏の2月末の訪日は話に出なかったと。

 無理もない。

 こう、毎日、毎日、被害者の数の増加が報じられ、死者の数が報じられ、感染経路の複雑化が報じられるようでは、いくら政治決着したくても出来ない。

 ついにWHOまでも言い出した。

 WHOはコーツ調整委員長に「東京五輪の延期は不要だ」などと言った事はないと。

 東京五輪を予定通り行うかどうかは、日本とIOCの政治判断だと言わんばかりだ。

 さすがの中国も、今の段階では習近平主席の4月国賓訪日を決めるわけにはいかないのだ。

 中国が決められないものを日本が決められるはずがない。

 すべてはコロナウィルス次第だ。

 まさしくコロナウィルスが習近平主席の4月国賓訪日を決める事になる。

 そしてそれは、誰にも分らない(了)

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