トランプ大統領の一般教書演説は、何から何まで異常づくめだった。
施政方針演説をここまで選挙目当てにして自画自賛したのには驚かされた。
安倍首相も顔負けだ。
それを目の前で破り捨てたペロシ議長にも驚いた。
こんなことを日本の議長がしたら大騒ぎだ。
ベネズエラの野党指導者を議会に呼んで、彼こそが大統領だと紹介した。
呼ぶ方も呼ばれる方も国際法を無視した違法者だ。
もはや。米国の政治は完全に分断され、機能回復のめどは立ちそうもない。
日本の政治の混迷どころではない。
しかしである。
私は、読売新聞が一番詳しく掲載していたトランプ演説の内容を詳しく読んで、唸ってしまった。
これこそが米国第一主義の演説だ。
すべてに世界一を誇るの米国の大統領が語るべき演説なのだ。
この演説に述べられている米国に誰も勝てない。
こう書いているうちに、弾劾裁判で無罪の判決が出たと言うニュースが飛び込んできた。
予想されていたとはいえ、そしてトランプ大統領の筋書き通りとはいえ、このニュースは衝撃的だ。
これでトランプ再選に弾みがつく。
トランプ大統領はますます米国第一主義の政策を進めるだろう。
しかもである。
すでに米国の識者が言い始めた。
たとえ大統領選に負けてもトランプ大統領はそれを認めないと。
その時、誰もトランプ大統領を引きずりおろすことはできず、
トランプ大統領は政権に留まることになるだろうと。
もしそうなら日本はどうなるのか。
日本の政治はトランプ大統領の不条理な要求をはねつける事が出来るのか。
安倍首相では無理なことはわかっている。
自民党政権が続く限り、たとえ安倍首相が替わってもと変わらないことも容易に想像がつく。
しかし、野党の顔ぶれを見れば見るほど、それ以上に無理な事がわかる。
どうすればいいのか。
もはや特定の政党や政治家に頼っていては無理だということだ。
トランプ大統領の米国第一主義に正しく対抗できるのは政治思想、政治哲学しかない。
その政治思想・哲学に多くの国民が賛同し、国民の力でトランプ大統領の米国第一主義に対抗していくのだ。
その政治思想・哲学とは何か。
憲法9条の精神である。
トランプ大統領が逆立ちしても勝てないのは日本の憲法9条である。
憲法9条至上主義という政治哲学・思想こそ、これからの日本に政治に求められるものだ。
トランプ大統領の一般教書演説を聞いて、あらためてそう思う(了)
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