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ついに報じられた習近平国賓訪日の延期問題と米国の影

 きょう2月5日の共同通信が報じ、一部の大手紙が転載した。

 コロナウイルス問題により、習近平主席の訪日が先送りされる可能性が出て来たと。

 ついに習近平国賓延期の記事が出た。

 これから、この延期問題を各紙がどんどんと書くことになるだろう。

 もちろん、コロナウイルス問題がどんどんと深刻化してけば当然だ。

 訪日が延期されるのは誰もが納得する。

 しかし、この記事の注目点は、延期された場合とそうでない場合の安倍首相の損得勘定について書かれているところである。

 つまり、訪日が延期されれば、米国と同盟を結ぶ日本を取り込もうとしている習近平主席にとって痛手である一方、安倍首相の場合は、国内で高まる習近平主席の国賓訪日反対の声をかわせるから好都合だと、自民党の内部でそう語られていると言う。

 あまりにもピント外れの考えだ。

 習近平主席の4月国賓訪日を招待したのは安倍首相の方だ。

 本来なら、去年の5月に習近平主席の国賓訪日が行われていたはずだったが、令和初の国賓はトランプ大統領だと言って習近平主席を後まわしにし、今年の4月に先延ばしした経緯がある。

 安倍首相の方から延期を言い出せるはずがない。

 しかもである。

 対米従属以外に何の実績も残せなかった安倍外交である。

 習近平主席の訪日を実現し、日中関係の改善のをパフォーマンスをするしか、もはや得点稼ぎのチャンスはない。

 そして、ここで延期したら、おそらく安倍首相の任期中の習近平の国賓訪日はない。

 延期して困るのは、圧倒的に安倍首相の方なのだ。

 それでも安倍首相は、習近平の国賓訪日延期を言い出すだろうか。

 もちろん、繰り返すように、コロナウィルスの感染が広がる一方になった場合は別だ。

 そうではなく、コロナウィルス対策が進んでいる中で、それでも延期を言い出すような事はあるのか。

 あるとすればズバリ米国の圧力だ。

 中国との対決をますますエスカレートしているトランプ大統領が、俺と対等な形で習近平の国賓訪日に踏み切るのなら日米同盟にひびが入るぞと脅かす時だ。

 実際のところ、今度のコロナウィルス騒ぎについても、中国は米国を批判し始めた。

 きょう2月5日の産経が「中国、強まる米への不満」(北京発)として次のように報じている。

 中国は、米国による入国制限措置などを過剰反応であるとし、新型肺炎を利用して新たな中国脅威論を作り出し、国際的に中国を隔離しようとしている、と批判し始めたと。

 これ以上アメリカが中国のコロナウィルスを騒ぎ立てると、ひょっとして、習近平主席のほうから、コロナウイルス対策に万全を期したいから訪日を延期すると言い出しかねない。

 その時こそ安倍外交が大失態をおかすときだ。

 それを恐れて、日本のメディアのコロナウィルス報道が急に沈静化に向かうのだろうか。

 習近平主席の4月国賓訪日から目が離せない。

 日本のメディアのコロナウィルス報道から目が離せない(了)

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