新党憲法9条

憲法9条それは希望

イランによる民間航空機誤爆よりも深刻なトランプのウソ

 誤爆によって罪のない人々が犠牲になる。

 あってはならない事だ。

 イランが嘘をついたとしたら批判されてもおかしくない。

 もし誤爆が本当なら、イランにとっては大きな失点に違いない。

 ところが今度はトランプの米国の番だ。

 スレイマニア司令官の殺害を正当化するためにトランプ大統領は4つの米大使館攻撃計画への脅威をあげた。

 「差し迫った脅威があった」から攻撃に踏み切ったのだと。

 この殺害で多くの米国人の犠牲者を防いだと。

 どこかで聞いた言葉だ。

 その通りだ。

 いまから16年前、あのブッシュ大統領がサダム・フセインのイラクを攻撃した時、それを正当化した言葉だ。

 しかし、フセインとアルカイダのつながりはなく、大量破壊兵器もなかった。

 その口実はまっかな嘘だったのだ。

 その嘘の責任をとることなく、今度はスレイマニア司令官の殺害だ。

 そして、いま、米国内部から、トランプ大統領の「差し迫った脅威」発言には根拠がないという疑義が出始めた。

 ポンペオ国務長官もエスパー国防長官も、そんな情報は聞いた事がない、証拠はない、と言い出し始めた。

 そしてついにトランプ大統領は開き直った。

 そんなことはどうでもいい。

 スレイマニアが脅威なのだと。

 語るに落ちるとはこのことだ。

 はじめにスレイマニア殺害ありきだったのだ。

 それはあたかもサダム・フセインのイラク攻撃ありきと同じだ。

 米国に狙われたらお終いだということである。

 米国に攻撃されたら最後だということだ。

 そんな米国を世界は誰も止められない、非難すらできない、ということである。

 そんなトランプの米国に最後まで従っていくのが日本である。

 いくら国があっても足りない日本である(了)

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