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支離滅裂の安倍対アジア外交をあえて歓迎する

 国会審議から逃げるようにタイに向かった安倍首相は、そこで支離滅裂な対韓国、対中国外交を見せた。

 報道を見る限りでは、まったく矛盾した、口先だけの外交だ。

 いつもの私なら酷評するところだ。

 しかし、私はあえてこれを歓迎する。

 予想外だったのは、安倍首相が文在寅大統領の会談要請に応じるかたちで着席して会談に応じた事だ。

 昨年9月以来、1年ぶりだという。

 たとえ10分間であったにせよ、そして両者の話が平行線に終わったとしても、対話をしないよりは、はるかに好ましい。

 そして、安倍首相の対中外交はもっと矛盾に満ちている。

 李克強首相との会談では、来年4月の習近平主席の訪日実現をだめ押しするかのように最優先している。

 その一方で、中国の南シナ海進出や尖閣問題、香港問題、そして邦人拘束問題などに言及し、けん制している。

 支離滅裂だ。

 しかし、それでいいのである。

 この矛盾に怒っているのは野党ではなく、安倍首相の応援団だ。

 だから私は安倍支離滅裂外交を歓迎するのだ。

 安倍応援団は、中国の迎合し過ぎだと怒る。

 トランプ大統領の対中政策と矛盾するから日米同盟軽視だと懸念する。

 しかし、どんなに彼らが安倍支離滅裂外交を批判しても、彼らは安倍首相から離れられない。

 安倍首相から離れたら彼らには行き場がないからだ。

 そして、彼らが怒る外交をやっている限り、韓国との関係も中国との関係も、決定的に悪くはならない。

 決定的に悪くならなければ、必ず解決策が見えてくる。

 国内問題ではどうにもならない安倍支離滅裂政策、二枚舌政策であるが、外交に関しては、それでいいのだ。

 願わくば、韓国との関係も、中国との関係も、そのうち、本物の正しい外交に向かう事だ。

 それが無理でも、このまま矛盾した対韓、対中外交を続けて、辞めてくれることだ。

 その後の政権は、誰になっても、いまより改善する。

 そうなるよう、外交環境を整えて辞めてくれることだ。

 私は、今度の対で見せた安倍支離滅裂対韓、対中外交をあえて歓迎する(了)

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