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菅原経産相が更迭され、菅官房長官が終わる

 ここにきて菅原一秀経済産業相の辞任が必至の情勢になってきた。

 週刊誌の報道によって、秘書が香典を選挙区の有権者に渡していた動かぬ証拠がすっぱ抜かれたからだ。

 しかし、この程度の疑惑なら、安倍一強の今の政権では一蹴できるはずだ。

 ところが、メディアは辞任やむなし、の論調で一色になりつつある。

 なぜか。

 それは安倍首相がそう判断したからだ。

 なぜ、安倍首相はそう判断したのか。

 ズバリ、安倍首相が4選を断念し、あと2年、総裁選まで、できるだけ長く任期を全うすることを決めたからだ。

 そして院政を敷こうとしているからだ。
 
 菅原一秀経済産業相は菅官房長官が内閣に押し込んだ菅官房長官の子分だ。

 今度の組閣では、そのほかにも小泉進次郎はじめ多くの菅人事が見られた。

 いまや菅官房長官はポスト安倍の一人とみなされるに至った。

 しかし、安倍首相は岸田氏を後継者と決めている。

 岸田氏を後継に指名して、院政を敷くつもりなのだ。

 それには菅官房長官が邪魔になる。

 確かに菅官房長官があってこその安倍長期政権だった。

 しかし、4選をあきらめた時点で、菅官房長官の役割は終わった。

 今の安倍首相の心境は、東京五輪を無事終えて、総裁選まで総理を続け、その後も影響力を残すことだ。

 というよりも、その後の政権が自分を追放するような真似をしないことだ。

 そのためには岸田氏が最適なのだ。

 これ以上、菅原問題で政権をごたつかせたくない。

 ここは菅官房長官に泣いてもらうしかない。

 そして菅官房長官はそれを飲むしかない。

 菅官房長官あっての安倍長期政権であるが、それは同時に、安倍政権あっての菅官房長官なのだ。

 安倍一強がこのままあと二年続き、菅官房長官は安倍政権とともに終わるということだ。

 菅原経済産業大臣の更迭劇はそのことを意味している。

 もちろん、これは私の勝手な推測だ。

 しかし、そういうことだと思う(了)

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