きょう9月1日の産経と毎日がスクープ報道した。
谷内正太郎国家安全保障局長が9月に退任することが明らかになったと。
産経新聞はその時期を9月の内閣改造にあわせて交代するとまではっきり書いている。
今度こそ退任する事になる。
おそらく明日の各紙も後追い記事を書くだろう。
複数の政府関係者が明らかにしたとなっているが、もちろんその情報源は官邸官僚だ。
安倍首相も了承済みだ。
しかし、遅きに失する退任だ。
そして谷内国家安全保障局長こそ、日本外交と外務省を破壊したA級戦犯だ。
三顧の礼で安倍首相から乞われて就任した国家安全保障局長だったはずだ。
だから、その気になれば、安倍外交を正しく導くことができたはずだ。
しかし、何一つ、安倍首相にまともな助言をすることなく、安倍首相に従属したように思える。
もし助言していたら、そしてその助言聞き入れられなかったとしたら、谷内局長はもっとはやく、潔く退任すべきだった。
その機会はいくらでもあったはずだ。
しかし、谷内氏はそうしなかった。
その結果、守るべき後輩の外務官僚たちを安倍外交の道具のように使い捨て、やる気をなくさせ、先輩OBたちが築き揚げた外務省という組織を完全に破壊してしまった。
最後は、外務省のライバル官庁である通産官僚(経産官僚)OBの今井尚哉秘書官に外交の主導権まで奪われてしまった。
しかも、本来ならば、自ら後任者を外務官僚から任命して外務省の利権を守るべきなのに、そして安倍首相に乞われて初代安保局長になった谷内氏には、その気になれば安倍首相に最後の要求ができたはずなのに、警察官僚OBの北村滋内閣情報官に自らの後任を許した。
おりから国際情勢は未曽有の混乱を極めている。
米中対立、米朝関係、日韓関係、イラン情勢、どれ一つをとっても深刻だ。
そしてどれをとっても安倍外交は打つ手がない。
そんな中で退任するのはあまりにも無責任だ。
自分が去った後の安倍外交など知った事か、と言わんばかりだ。
しかし、メディアは安倍首相に忖度して、決して谷内氏の事を悪く書かないだろう。
そして、本来ならば、要職を離れた後は、メディアが引っ張りだこのはずだが、谷内氏は一切メディアに登場しないだろう。
語れば語るほど安倍外交のボロが出るからだ。
これまで同様、沈黙を保って、安倍外交を、そしてみずからを、大きく見せたままのほうが都合がいいのだ。
ここまで日本外交と外務省を滅茶苦茶にして逃げる谷内氏の無責任さに、あきれるばかりである(了)
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